ある日突然、自分が何者なのか分からなくなってしまった状態で、姿を消してしまう…
このような失踪事件の原因となる精神疾患を「ジェイソン・ボーン症候群」または「解離性遁走」と呼ぶ…
女教師失踪の原因はジェイソンボーン症候群?
2017年9月15…カリブ海のバージン諸島に位置するセント・トーマス島のアパートから、当時32歳の女教師ハンナ・アップが忽然と姿を消した。
ルームメイトに宛たメモには「早朝に海で泳いでから仕事に向かうつもり」と書かれていたけれど、ハンナは勤務先の学校に来ることも、アパートに戻ってくることもなかった。
謎の失踪から6年が経つけれど、現在でもハンナの行き先は全く分かっていない。
失踪事件が起きるのは珍しくないけれど、ハンナのケースは特殊だ。
彼女は「ジェイソン・ボーン症候群」、または解離性遁走と呼ばれる精神疾患を患っていて、失踪騒ぎを起こしたのは初めてではなかったのだ。
ジェイソン・ボーン症候群とは?
マット・デイモン主演の映画「ボーン・アイデンティティー(2002年公開)」は、記憶を失ったCIAの暗殺者ジェイソン・ボーンが主人公のスパイ・アクション作品。
このジェイソン・ボーンと同じように、自分が何者であるかを忘れた状態で失踪してしまう精神疾患を「ジェイソン・ボーン症候群」または「解離性遁走」と呼ぶ。
学校や職場などでストレスを抱え込んだことがきっかけとなって失踪してしまい、失踪以前の記憶をなくしてしまうのが特徴。
ハンナ・アップはセント・トーマス島に移住する以前にも、ジェイソン・ボーン症候群を発症して失踪騒ぎを起こしていた…