今から80年以上前の1942年8月16日…非常に不可解な失踪事件が発生した。
軍の飛行船に乗っていたはずの兵士2名が、空の上で忽然と姿を消してしまったのだ…
未解決の謎「幽霊飛行船事件」
その日、アメリカ海軍の飛行船L-8は、サンフランシスコのトレジャーアイランドから離陸した。
乗組員は訓練を積んだ海軍兵士2名。
ところが、飛行船L-8は海上で予定していたルートを外れてしまい、無線の応答もなく行方が分からなくなってしまった。まだ携帯電話もGPSも存在しない時代なので、追跡や捜索は簡単じゃない。
しかし、行方が分からなくなってから数時間後に、飛行船が再び発見された。ただ…何か様子がおかしかった。
2名の海軍兵士が乗っているはずなのに、飛行船はフラフラ飛びながら、やがてサンフランシスコの南部に降下した。
一体、飛行船L-8に何が起きていたのか?
話を聞こうと飛行船に駆け寄った海軍関係者は驚愕した。
なんと、飛行船の中には誰も乗っていなかったのだ…
一度姿を消した飛行船が戻ってきたら、乗っていたはずの2名の海軍兵士が姿を消してしまっていたのだ。
すぐに飛行船を調査すると、不審な点が浮かび上がってきた…
80年経っても未解決のまま…
乗組員2名が忽然と姿を消した飛行船L-8を調べると、外観に目立った損傷、事故の形跡などは無く、緊急用に積み込んであったパラシュートや救命ボートも使用されてはいなかった。
さらに、応答の無かった無線システムも胡椒はなく動作は正常。何か異変が起きたなら助けを呼べたはずなのに、全く使われていなかった。
いったい2名の兵士は、どんな状況で、上空からどこに消えてしまったのか?
その後、消えた2名の兵士の大規模な捜索が行われたけれど、遺体が発見されることも、何か手がかりが見つかることもなかった。
兵士2名の失踪があまりに不可解なので「上空で宇宙人に連れ去られたんじゃないか?」「兵士2人は異次元に迷い込んだんだよ」などの超常現象を指摘する声も少なくない。
すでに事件発生から80年が経過したけれど、今でも謎は一つも明らかにならないまま未解決のままとなっている。