面識のない2人の女性が殺害された事件は、実は同一犯による仕業だった!!!
しかも、女性が殺害されたのは同じ「2月9日」。今でも未解決事件として逮捕されていない犯人には、どんな狙いがあったのか?
未解決事件「2月9日の殺人鬼」
2006年2月9日…
アメリカ合衆国ユタ州のソルトレイクシティで、ヒスパニック系の女性ソニア・メヒア29歳が自宅アパートで何者かに殺害される事件が起きた。
被害者は暴行を受けた後に絞殺され、犯人は部屋からジュエリーなど何点か持ち去っていたことが明らかとなった。
現場からは犯人のDNAも発見されたが、有力な容疑者は浮かび上がらず、事件は暗礁に乗り上げた。
それから2年後…2008年2月9日…
同じくソルトレイクシティのアパートで、ヒスパニック系のダミアナ・カスティロ57歳が何者かに絞殺された。
2名の被害者の自宅は、僅か1.6kmほどしか離れていなかったが、当初、捜査関係者は「質の悪い偶然の一致」かと考えた。
しかし、そうではなかった。
2つの事件の現場で採取された、犯人のものと思われるDNAが一致。
犯人は意図的に2月9日を選んで、ヒスパニック系の女性を2名も殺害したのだ。一体何のために…?
「殺人」が犯人にとっての誕生日プレゼント…?
テレビや新聞メディアは犯人を「2月9日の殺人鬼」と名付け、この不気味で不快な事件を連日のように報じた。
奇妙なのは、どちらのケースも犯人が現場に押し入った形跡がないこと。
つまり、加害者と2人の被害者は「顔見知りであった」可能性や「2006〜2008年にかけて事件現場周辺に住んでいた」ことも考えられる。
ところが、DNAという決定的な証拠がありながらも、データベースと一致する人物は見つからず、警察は犯人を逮捕することが出来なかった。
DNAから得られた情報は、犯人が被害者と同じヒスパニック系で、年齢は若く犯行当時10代だった可能性もあると発表。
ネット上には、こんな不気味な仮説もある…
「犯人の誕生日が2月9日で、自分へのバースデープレゼントに被害者を絞殺したんじゃないか?」
その後、周辺地域で同様の犯行は行われていないが、2人を殺害した2月9日の殺人鬼は、今もどこかで獲物を物色しているのかも知れない…