屋台でソーセージを売る男性を取材した動画が、中国で大きな反響を呼んでいる。
実は、屋台でソーセージを売っている男性は、かつてレストランチェーンの経営で成功した億万長者。
だったけれど、投資に大失敗してしまい…
億万長者から転落して借金9億円!?
中国の浙江省出身のタン・ジャンさんは、若くして飲食店を起業。品質の良い食材を使って低価格で料理を提供するタンさんの店は、すぐにレストランチェーンとして成功。
30代の頃には「浙江省で最も成功したビジネスマンの一人」と言われるほど、飲食店ビジネスで大金を稼いでいた。
しかし、そこでタンさんは満足しなかった。さらなる飛躍を目指して2005年から飲食業とは関係のない、異業種への投資を始めた。
レストランチェーンを凌駕するほどの成功を確信していたイケイケのタンさんは、周りの人たちの助言や忠告には全く耳を貸さなかった。
が、タンさんの投資は、終わりの始まりだった。
投資は失敗続きで、みるみる損失が拡大。それでもタンさんは資金をぶっ込み続けた。そして「これはヤバい…」と気づいた時には、もう手遅れだった。
全てのレストランチェーンを手放し、豪邸や高級車を売り払っても、タンさんの元には4600万元、日本円で約9億円以上の借金が残ってしまった。
残された道は「破産」しかなかったけれど…
「借金は全部返す!初心に戻ろう!」
すでに50代になっていたタンさんは、莫大な借金を抱えながらも自分で稼いで返済することを誓いった。けれど、レストランをオープンさせたり従業員を雇う金なんて無い。
そこで考えたのが、自ら売り子として店に立つ屋台のソーセージ売りだった。
人生の壁に立ち向かう男に称賛の声
最近、タンさんの転落人生を取材した動画が中国でバズって大きな話題となった。
億万長者から転落したけれど、破産することなく前向きに借金を返していこうとする姿勢に、称賛の声が相次いだ。
「人間は何も持たずに生まれてくるんですよ。だから最初からやり直すことを恐れる必要なんてないんです。皆さんも、勇気を持って前進することを学ばなければいけません」
人生の壁に立ち向かう52歳のタンさんに「勇気づけられた!!」と感動する人も続出。
人生に行き詰まったら、とりあえずソーセージを焼いてみよう!!!