【奇病】28年間 体の折れ曲がった中国人男性が治療の末に奇跡の復活

中国湖南省に暮らすリー・ファさんの体に異変が起きたのは18歳の頃。

奇妙な脊椎の奇病によって体が折れ曲がってしまい、常に太ももと頭がくっついた状態での生活を強いられた…

28年間奇病で体が折れ曲がった中国人

奇病で曲がった中国人男性

28年間奇病で体が折れ曲がった中国人

それまでは普通に生活していたのに18歳から徐々に体が折れ曲がり、顔を上げることもできなくなったリーさんに下された診断結果は「強直性脊椎炎」

これは、脊椎や骨盤の炎症が原因で発症するリウマチ性疾患で、腰痛や運動障害の原因となる。

強直性脊椎炎は、それほど珍しくないが、リーさんほど悪化するのは非常に稀だ。

母親のサポートがなければ生活できないほど病状は深刻だったが、リーさんの家庭は非常に貧しく、高額な治療費を支払うことができない。

そのため、リーさんは体が折れ曲がった状態で20年以上を過ごした。

エベレストを登るほど困難な治療

28年間奇病で体が折れ曲がった中国人

母親も高齢になり、いつまでもリーさんの介護を続けていくことは出来ない…

そのため、リーさんは広東省深センの大学病院に相談し、援助を受けつつ2019年6月から強直性脊椎炎の治療を開始した。

主治医のタオ医師は、次のようにコメントしている。

「背骨の変形によって、心臓や肺に圧力がかかり、そのままでは死に至る危険もありました。ただ、治療はエベレストに登るほど難しく、少しずつ背骨を折って、再び矯正する作業を繰り返しました」

入院から半年かけて4回の手術を行い、変形した背骨や脊椎を徐々に矯正。

そこから更に半年かけてリーさんは激しいリハビリに挑みついに奇跡が起きた…

奇跡の回復!仰向けで眠る喜び

28年間奇病で体が折れ曲がった中国人

2019年6月の入院から約1年後の2020年6月13日、リーさんは遂に自分の足で歩いて大学病院を退院した。

18歳から困難な生活を強いられていたリーさんは、現在46歳。苦しみから開放された喜びを、次のようにコメントした。

「20年以上、窮屈な状態で睡眠をとっていたので、もう一度、あおむけて寝ることが出来るようになって幸せです。手術後に初めて母親に会った時に、ずいぶん母が年をとっていたことに気付かされました。何年も私の世話で苦労をかけてしまいました」

再び、前を見て歩くことの出来る日がやってきたリーさんは、母と一緒に故郷へ戻り、生計を立てるために店を開く予定だ。

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