近い将来、世界的な人口の増加による食料危機が深刻になったら…
今では当たり前に食べている食材も、簡単には手に入らなくなってしまうかもしれません。
食糧危機を韓国の遺伝子組換え豚が救う?
例えばベーコン。
朝食にカリカリベーコンを食べなきゃ一日が始まらない人や、厚切りベーコンにかぶり付いた瞬間だけが生きていることを実感できる人たちにとって、「世界的なベーコン不足」がやってきたとしたら…
まさに暗黒時代…
そんなベーコンジャンキーにとって最悪の未来を回避するため、韓国の学者が研究の末に誕生させたのがコチラ…
遺伝子を組み替えて筋肉がボッコボコに発達した新種の豚でございます。
映画「ベイブ」で描かれた子豚の愛らしさなどは微塵も感じさせない、ボディビルダーの如き引き締まった肉体。
韓国の研究チームが誕生させた、こちらの新種の豚は、私達が目にしてきた一般的な豚よりも筋肉量が2倍増し。
つまり、1頭の豚から今まで以上の食肉を確保することが出来るそうです。
遺伝子を組み替えた豚は安全?
筋肉が異常に発達した新種の豚…
実際に撮影した動画がコチラ
研究チームの中心にいるのはソウル国立大学の生物学者ジンスー・キム教授。
「交配を繰り返せば、いずれ、この種の豚は誕生したでしょう。ですが、誕生までには何十年もかかったはずです」
過去には、遺伝子の突然変異で筋肉隆々な巨大牛「ベルギアン・ブルー」が誕生した例もありますが、キム教授のチームは「ミオスタチン」と呼ばれる筋肉を肥大化させる遺伝子を操作することで、通常の豚よりも2倍筋肉が成長する新種を誕生させたわけです。
これまでのところ、30匹以上の子豚も誕生し、今後は、この新種の豚を世界中の畜産家へ輸出する計画もあるんだとか。
しかし、このムキムキ豚の誕生に激怒している人達も…
遺伝子組み換え豚肉食べます?
キム教授によれば、全く別の生物の遺伝子情報を組み込んだわけではないので、新種の筋肉豚は安全性に問題ないと明言。
しかし、この豚の存在に嫌悪感をむき出しにしたのが、世界的な動物保護団体、PETA動物の倫理的扱いを求める人々の会。
「まるで超人ハルクのような豚は悪夢です。遺伝子操作によって健康に問題を抱えた豚が、苦痛を伴って生まれてくる可能性も高いでしょう」
PETA国際ディレクターのミミ・ベケッチさんは、筋肉豚を全否定。
今後、このような遺伝子組み換え肉が世界で受け入れられるようになるのか?
何かと議論を呼ぶんじゃないでしょうか。