その時、窓からこちらに向かって歩いてくるトムの姿が見えたのです。
私はホッと胸をなでおろし電話を切ると、鏡で髪の毛や服が乱れていないか確認して、玄関でトムを出迎えました。
彼は真っ赤な顔をしていましたが、帰ってきてくれればそれでよいのです。
「ここで何してんだ!?どうやって上がってきた!?」
「あなたが帰ってこないから心配してたのよ…きっと、何か良くないことが起きたんだって…それに、トムが地下室の鍵を締め忘れていたのよ。でも、何も問題ないわ」
トムは静かに目をつぶって深くため息を付きました。
「君がどこにいるのか、警察に言わなかったか?」
「言うわけないじゃない。私は、どこにも行かないわ」
トムは優しく笑うと、ギュッと強く抱きしめてくれました。
「それじゃあカイリー、地下室に戻ろうか?」
「わかったわ、いつものように大人しくしているわ」
手をつないで地下室までエスコートしてくれる優しいトムが、私は大好きなのです。
[originalsc]
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