インドに暮らす31歳のランジッタ・クンドゥは、我慢できないほどの腹痛に襲われて、病院へ救急搬送された。
そこで彼女を診察した医師は、おかしなことに気付いた。
本来は左右対称に2個ある腎臓の1個が無かったのだ…
知らないうちに腎臓が無くなっていた女
腎臓は血液を濾過して、老廃物や余分な塩分を尿として排出する重要な臓器。
2個あるので、そのうちの1個を摘出しても、すぐに日常生活に支障が出ることは無い。しかし、本来2個あるはずの腎臓が、知らない間に消えてるなんて有り得ない。
医師はランジッタさんに「腎臓が一つしか無いけれど、過去に摘出手術を受けましたか?」と尋ねた。けれど彼女には青天の霹靂。腎臓を摘出した記憶なんて無い。
しかし過去を遡って思い返すと、一つ心当たりがあった…
勝手に妻の腎臓を売り飛ばした夫
今から4年前のことだった。ランジッタさんは腎臓結石と診察され、手術を受けることになった。
「俺の知り合いが病院をやってるから、そこで手術してもらおう」
ランジッタさんの夫が、知り合いの個人病院を手配してくれて、彼女は腎臓結石の手術を受けた。
「私は全身麻酔で意識が無かったので、全く気付きませんでしたが…」
この時のことを調査すると、驚くべき事実が発覚した。なんと、病院では2つの手術が同時に行われていた。
ランジッタさんの手術を担当した医師は、彼女の腎臓を1個摘出して、それを別の男性患者に移植してしまったのだ。
夫が、腎臓移植を希望する人と勝手に話をつけて、何の断りもなく妻の腎臓を売り飛ばして、大金を受け取っていたのだ。
金のために妻の内蔵を勝手に売り飛ばすなんて、とんでもないクズ野郎だけれど、夫の裏切りはこれだけじゃなかった…
夫は知らない間に別の女と結婚していた
勝手に自分の内臓を売買されていたランジッタさんは、警察に被害を訴えたが、夫はまだ逮捕されていない。
夫は8ヶ月前に「出稼ぎに行ってくる」と家を出たきりだったが、調べてみると、その間に別の女と結婚していたことが発覚したのだ。
「夫は私と子供を捨てたんです…。今、私が求めるのは正義だけです」
ランジッタさんの失った腎臓が戻ってくることはないけれど、最悪のクズ夫に罪を償わせることは出来るのか…?