日本でも劇場公開された話題の映画「コカイン・ベア」は、森に投棄された大量のコカインを食べてしまった熊がラリって大暴れするパニックムービー。
「コカイン・ベア」は1985年に実際に起きた出来事を元ネタにしているのだが、同じように人間の投棄した麻薬で、ある危険生物が次々と中毒に陥っているのではないかという疑いが持ち上がっている。
それが…
海中を漂う大量のコカインを食べてしまった「コカイン・シャーク」だ!!!
海に投棄された麻薬で中毒鮫コカインシャーク大量発生
麻薬中毒の鮫「コカイン・シャーク」に関する噂が囁かれるようになったきっかけは、フロリダで漁師をしている男性の目撃情報だった。
「見たこと無いような奇妙な動きをする鮫を見たんだ。まるで麻薬中毒者のようだった」
なぜ海で泳いでいる鮫が麻薬中毒になるのか?
それには南米からアメリカへの麻薬密輸が関係している。
メキシコやコロンビアなどの南米麻薬カルテルは、陸、海、空、様々な輸送手段で、巨大ドラッグ市場アメリカへの密輸を試みている。
高速船や潜水艦による海路もメジャーな密輸手段の一つだけれど、アメリカの沿岸警備隊が常に目を光らせている。
輸送途中に沿岸警備隊に見つかって大量の麻薬を押収されれば、長期間の刑務所服役は避けられない。
そのため、追い詰められた密輸業者が輸送中の麻薬を海へ投棄するケースは珍しくない。
この投棄された麻薬の塊を食べてしまったり、海水に溶け出た麻薬成分を接種してしまった鮫が、異常行動を起こしている可能性について、海洋生物学者トム・ハード博士のチームが調査を開始。
鮫の異常行動を次々発見
研究チームがフロリダ周辺に生息する鮫を観察すると「ずっと円を描いて泳ぎ続ける鮫」「平衡感覚を失って傾いたまま泳ぐ鮫」など、確かに動きが異常な鮫を複数発見。
普通なら人間を避けるシュモクザメが、フラフラしながらダイバーに突進してくることもあったそうだ。
「鮫にコカインを与えるとどうなるか?大量にドーパミンが分泌され、彼らの脳を燃え上がらせるだろうね。クレイジーだよ」
まだ調査は始まったばかりで「どれくらいの鮫が麻薬の影響を受けているのか?」「麻薬中毒の鮫がどんな行動に出るのか?」など詳しいことは分かっていない。
が、「コカイン・ベア」のように麻薬で獰猛になった鮫が海水浴客で賑わうビーチに現れたりしたら…