1966年8月20日にブラジルで発生した「リードマスク事件」は、50年以上が経過した今でも、多くの謎に包まれ未解決事件のまま。
他殺なのか?自殺なのか?
それすら分からないどころか、宇宙人の関与まで噂される曰く付きの事件。
遺体で発見された男性2名は金属製の仮面を着用した状態で、天を仰ぐように絶命していた…
ブラジル犯罪史に残る「リードマスク事件」未解決の謎
その日、18歳の青年はリオ・デ・ジャネイロの都市ニテロイに位置する丘で凧揚げをしていた。
辺り一面に緑が広がる何もない真夏の丘で、青年は偶然にも男性2名の遺体を発見した。
すぐに青年は警察に通報したが、現場の丘はモロ・ド・ヴィンテムと呼ばれ都市部から離れている上に、周辺の地形が非常に複雑だった。
そのため数人の警察官と消防士が到着したのは通報の翌日だった。
ともあれ現場検証が始まると、遺体周辺からは次々に不可解な点が浮かび上がってきた。
地面に横たわった男性2名の遺体は、どちらもフォーマルなスーツを着込み、鉛で作った仮面を着用し天候が悪くないにも関わらずレインコートを着用。
遺体の隣には、空の水筒と袋詰された2枚の濡れタオル。
辺りに争った形跡や目立った外傷はなく、血痕も残されていなかった。
さらに遺体の傍らで発見された小さなメモ帳には、次のような記述が残されていた。
16:30 指定された場所に到着
18:30 カプセルを摂取 効果現れた後にマスクの反応を待つ
遺体の身元はすぐに明らかとなったが、これほど不可解な死に様とは不釣り合いなほど、二人は普通の生活を送っていた…