北海道の萬念寺に安置されている「お菊人形」やホラー映画「死霊館」のモデルになった「アナベル人形」など、「呪いの人形」に関する都市伝説や逸話が、世界中で語られています。
「呪いの人形最前線」シリーズでは、海外のメディアで報じられた「邪悪な何かが取り憑いている」と疑わしき人形を不定期に紹介しております。
第2段となる今回は、あるイギリス人の青年が手に入れた「呪いのフランス人形」にまつわる物語です…
呪いのフランス人形が怪奇現象を引き起こす…
イングランドに住むベン・キャンハムさんは、役者の仕事をしながらレスターシャー州にある超常現象博物館でボランティアスタッフも掛け持つ21歳。
そんなベンさんは、最近、古い木箱に入ったフランス人形を購入したのですが、それ以来、ベンさんの身の回りでは不思議な現象が頻発するようになったとか…

Photo|Metro
ガラクタ集めが趣味のベンさんは、木箱に入った古いフランス人形を購入。
その木箱の中には、以前の所有者が書き残した次の所有者宛てのメモが入れられていました。
「こんにちは、リチャードとサラを購入して頂き、ありがとうございます。この人形は1990年に乗り捨てられた車の中から回収されました」
メモには次のような事が書き記されていました…
・人形にはリチャードとサラという二体の幽霊が宿っている
・木箱が勝手に開いていたり、閉じたりすることがある
・人形のいる部屋から笑い声が聞こえてくる
・夜中にささやき声が聞こえる
10代の頃に凄惨な事故で両親を亡くしたベンさんは、それ以来、超常現象の研究を開始。
曰く付きのフランス人形と同棲を開始すると、メモ書きのような不可思議な現象が身の回りで起こり始めました。

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「人形を手に入れてから、不思議な現象を体験するようになりました。自宅でラップ音が聞こえたり、バスルームの電気がオンオフを繰り返したり…本当に人形を入れてある箱の蓋が、見ていない間に勝手に開いたり閉じたりしてるんです…とても恐ろしかったんですが、同時に興味深い体験でした」
超常現象を体験することは、他界した両親のいる精神世界に触れる感覚で、ベンさんにとって心地よくもあるそうです。
リチャードとサラが、どうして人形に宿っているのかは、現在の所、謎のまま。
メモの最後は「神のご加護を…」と締めくくられているが、ベンさんと幽霊カップルの奇妙な共同生活は、まだ始まったばかり…
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