ほぼ全ての人は、生涯を通して刑務所に入ることなく、穏やかに暮らすことを望んでいるはずです。
しかし、日本の頼もしきお隣さんこと韓国では、自ら率先して刑務所に入りたがる人たちが大勢いるのです。
とは言っても、その刑務所は犯罪を犯してブチ込まれるわけではなく、お金を払ってホテル感覚で監獄の中に寝泊まりするのがウケてるそうなんです。
日常に疲れた韓国人に人気の刑務所
2013年に韓国の洪川(ホンチョン)郡に誕生した刑務所は、希望者が料金約1万円を支払って、疑似監獄生活を送るための施設。
あくまで偽の刑務所ですが、利用者は携帯電話や時計、鏡などを持ち込むことは禁止。
これまでに2000人以上が利用しているそうですが、その多くは仕事に疲れた社会人や、勉強漬けの毎日にうんざりした学生たち。
世間から完全に隔離され、独房の中で孤独な時間を過ごしていると、日々のストレスから開放されると、人気を呼んでいるとか。
囚人服を着た利用者は独房の中でヨガをしたり、日記をつけたり、希望すれば複数人のグループでスピリチュアルな集会に参加することも可能。
施設を利用していた28歳のパク・ヘリさんによれば「刑務所の中が私に自由を感じさせてくれるなんて、皮肉ですよね…」とのこと。
この施設を考案したのは、主婦のノ・ヒジャンさんで、週に100時間以上働く検察官の夫を見ていて閃いたそうです。
「最初は、刑務所の中で生活するなんて息苦しいと、批判的な意見もありました。でも、利用した人たちからは、本当の刑務所と違って、また戻って来たいと評判です」
OECD(経済協力開発機構)の調査によれば、韓国人は平均して年間2100時間以上働いているそうで、これはアジア諸国の中でも断トツトップ。※日本は1700時間前後
自殺率もアメリカの2倍以上で、心を病んでしまう人が多いことでも知られています。
年末年始に韓国旅行でリフレッシュしようと考えている人は、異国の刑務所の中で年を越してみるのは、いかがでしょうか?