中国で、一人の爺ちゃんが話題になっています。
時代は平成が終わって令和に変わろうとしていますが、その爺ちゃんは昭和の時代から、ある目的のために髪を切らず伸ばし続けているのであります…
54年髪を切らないドレッド爺ちゃん
中国のソーシャルメディアで拡散して、150万人が視聴した動画に映っていたのは四川省に住む77歳のアク・イピさん。
誰もが驚いたのは、彼の頭部。
もはやドレッドを通り越して、縄のエクステを括り付けてるようなアクさんの奇怪な髪の毛は、本人の申告によれば54年間切らずに伸ばし続け、現在の長さは5.5mを突破しているとのこと。
54年といえば、赤ちゃんがスクスク成長して立派な中年になるほどの年月。
拡散した動画は、アクさんが義理の妹に連れられて美容室へ行き、頭を洗ってもらう様子を撮影したもの。
普段は頭の上でターバン状にグルグル巻いているドレッドをほどき、美容師が2〜3人体制で洗髪し乾かし終わるまで、3時間ほどかかるとか。
動画の視聴者からは「ギネスに申請するべきだ」との声も上がっているんですが、ドレッド爺ちゃんが髪を伸ばし続けるのは、誰かに認めてもらいたいためではなく、切実な願いが込められていると言うのであります。
54年も髪を伸ばし続ける理由
それはアクさんが23歳の時のこと。
ある日突然、頭の中でピカーンと閃いたそうです。
「僕が髪の毛を伸ばし続ければ…家族は健康でいられるに違いない」
何で、そんな結論を導き出したのかは不明ですが、一種の願掛けのようなものだったのでしょう。
そこからアクさんは髪の毛を伸ばし続けているのです。
地元新聞の取材によれば、かつてアクさんの長髪を「3800元(約6万円)で買い取りたい」との申し出があったそうですが、これを拒否。
アクさんにとっては、お金よりも家族の健康が第一だったからです。
日常生活の中で不便なことも多々あるそうですが、慣れてしまって不快ではないとのこと。
髪伸ばしの願掛けが効いているのか、多くの孫に囲まれて暮らすアクさんは、世界一の幸せドレッド爺さんかもしれませんな。