2020年5月25日にアメリカのミネソタ州ミネアポリスで、白人警察官から不適切な拘束を受けた黒人男性ジョージ・フロイドさんが死亡。
この事件をきっかけに、全米で人種差別批判が強まり、植民地政策や奴隷制度などに関与した偉人の像が各国で相次いで破壊されている。
2020年7月3日…
今度は、一見、人種差別とは関係の無さそうな、世界的にも有名な像が落書きの被害を受けた。
それが、デンマークの首都コペンハーゲンにある「人魚姫の像」だ。
人魚姫の像に「人種差別主義魚」
毎年100万人が見物に訪れるコペンハーゲンの観光シンボル「人魚姫の像」は、アンデルセンの童話「人魚姫」をモチーフにしたブロンズ像で、彫刻家エドヴァルド・エリクセンが制作し1913年に公開された。
そんな歴史ある人魚姫の像の台座部分に、3日未明に何者かが黒いスプレーで「RACIST FISH」つまり「人種差別主義魚」と落書きしたのだ。
「我々は、この落書きを破壊行為とみなし、捜査を開始した」
地元警察が落書きをした犯人の捜査を行っているが、現時点では逮捕の知らせはない。
なぜ人魚姫が差別主義なのか、落書きした犯人の意図は定かではないが、昨年、ディズニーが実写映画「リトル・マーメイド」の主役に黒人歌手ハレ・ベイリーを抜擢したことで、ディズニープリンセスと人種に関する議論を呼んだことは、記憶に新しい。
現在の人種差別批判ムーブメントに便乗しただけの浅はかな犯行の可能性もあるが、人魚姫の像が被害を受けたのは、今回が初めてではない。
「人魚姫の像」は世界中の多くの人たちから愛されている反面、これまでに何度も破壊行為の対象となり被害受けてきたのだ。
人魚姫の像と破壊行為
人魚姫の像は、過去に何度も破壊行為の対象となり、その度に修復されてきた。
1964年と1998年には像の頭部が切断され、2003年には爆発物で台座が爆破されて人魚姫が海に投げ出された。全身を赤やピンクのペンキで塗られたことも数え切れないほど。
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