性別も年齢も国籍も関係なく、人間は生きていく上で「おなら」をすることからは逃れられない。
可愛いアイドルや国を動かす政治家だっておならをするし、恥ずかしがって溜め込み過ぎれば、お腹が痛くなる。
しかし、TPOをわきまえず放屁し続ければ、おならが原因で大きなアクシデントに発生することも…
おならが原因の事件①警察官におならで罰金事件
2016年2月…
ドイツの都市ベルリンの警察は、あるパーティー会場で一人の男を拘束して身分証を出すよう要求した。
ところが、男は身分証を出す代わりに、お巡りさんへ向けておならをぶっ放したのだ!!!
しかも特大の放屁を2発も!!!
この、あからさまな侮辱行為に対し、警察はオナラ男に900ユーロ(10万円以上)の罰金刑を課した。
しかし、おなら問題はさらに大きくなってしまう。
おならに対する罰金刑がメディアで報じられると「警察によるイジメだ」と世間から批判が噴出。
男が罰金の支払いを拒否し続けて裁判沙汰になるなど、たった2発のおならが世間を巻き込む珍騒動となった。
結局、裁判では「公共の場でおならをする権利」が認められ、罰金刑は取り下げられた。
おならが原因の事件②エジプトの王とおなら
紀元前570年頃の話…
エジプトのアプリエス王は問題を抱えていた。
他国との戦争で連敗し、自国の一部の兵士たちが反乱を起こした。
そこで、アプリエス王は兵士の不満を鎮めるため、司令官アマシスを派遣した。
ところが、兵士たちは無謀な戦いを続けるアプリエス王よりも、アマシスを支持。
そしてアマシスは「私がお前たちの王になる」と宣言し、アプリエス王に反旗を翻したのだ。
後日、アプリエス王がアマシスのもとに使者を送り、状況説明を求めた。
すると、アマシスは盛大におならを放ち「王にこのメッセージを伝えろ!!」と伝えた。
この事を知ったアプリエス王は激怒して、何の罪もない使者を処罰してしまったのだが「横暴過ぎる」と、更に兵士たちの支持を失ってしまった。
弱体化したアプリエス王の軍隊は、アマシス率いる反乱軍に破れてしまい、最後は処刑されてしまった。
オナラが原因の事件③おならで飛行機緊急着陸
2015年10月26日…
シンガポール航空の貨物飛行機は、オーストラリアからマレーシアへ向かうフライトの途中、火災報知器が発動したため、バリ島の空港に緊急着陸した。
原因は、貨物室の中の2000匹の羊が絶え間なくおならをぶっ放すため、火災報知器が煙と勘違いしてしまったから…
緊急着陸から2時間半後に、再び飛行機は運行を再開したが、シンガポール航空はオナラが原因で緊急着陸した事実を、公式に一切認めなかった。
オナラが原因の事件④ガンコ老人のおならで一触即発
2018年2月…
ドバイからオランダのアムステルダムに向かっていたトランサヴィア航空の旅客機は、オーストリアのウイーンで緊急着陸することになった。
原因は、太った年配の男性客がエンドレスでおならを放ち続けたからだ。
周りの乗客からも苦情が出たため迷惑のかからない場所へ移動をお願いするが、男性客は拒否。
怒った乗客たちと一触即発になったので、飛行機は緊急着陸。
その後、警察が乗り込んできて、おなら老人を含む揉め事を起こした4人を連行していった。
オナラが原因の事件⑤議会でおなら発言
2016年11月
カナダの国会議員たちは「会議場でおならという言葉を使うのは適切なのか」本気で議論を始めた。
きっかけとなったのは、保守党のミシェル・レムペル議員が「なぜ政府はアルバータ州をおならのように雑に扱うのでしょうか?」と議会中に質問したこと。
要するに、カナダのアルバータ州がおならのように不遇な扱いを受けているのは何故かって事で、このおなら発言が適切なのか?不適切なのか?議論が盛り上がった。
結局、その後は別の議題に移ってしまい、おならのようには答えが出なかった。