事件の推理
あまりにも不自然な頭蓋骨の遺棄と匿名のタレコミについて、捜査関係者は次のように推理した。
「ドンはリンダとの離婚を裁判所に申請していたが、彼女の生死が不明なため却下されていた。
リンダと離婚して新たな女性と再婚したいドンは、リンダの頭蓋骨をわざと見つかるように遺棄した。
しかし、リンダの頭蓋骨だと気付いてもらえなかったため、匿名のタレコミを警察へ送った」
捜査関係者は、リンダを殺害して失踪したかのように見せかけた犯人としてドンに疑いの目を向けていたが、決定的な証拠が無かったため、逮捕されることはなかった。
当時、メディアのインタビューにドンはこう答えている。
「私はリンダの失踪や彼女の死には、全く関わっていません。彼女は誰かと駆け落ちして、誰かの手によって殺されたのだと思います」
ほどなくして、リンダとの離婚が認められたドンは1994年に別の女性と再婚したが、2015年に他界。
現在でも、リンダの残りの遺骨は発見されていないし、事件も未解決のままとなっている。
この事件を巡って、多くの人が次のように考えている。
「娘のパティがソファーで横になっているリンダを見た時、すでに彼女は死んでいたんじゃないか…」