身元不明女性の頭蓋骨とタレコミ
リンダの失踪から5年が過ぎた1990年6月28日。
リンダが暮らしていた地元ビニータ・パークのレストランで食事をしていた女性客2人組が、ふと店の外を見た時のことだった。
違和感を感じた女性が、植え込みの中をよく見ると、茂みに隠れるように遺棄された人間の頭蓋骨を発見したのだ。
成人女性のものと思われる頭蓋骨は、死後、年月が経過していたため、警察は身元を特定することが出来ず、証拠品として保管されることになった。
そこから1年後の1991年9月6日、ビニータ・パークの警察署に、差出人不明の封書が届く。
中に入っていたのは、1年前に身元不明の頭蓋骨が発見されたレストランのチラシ。
そこに紫色のインクで、こう書かれていた。
「警察はL.シャーマンの頭蓋骨を持っている」
この匿名のタレコミから、警察は保管していた頭蓋骨と6年前に失踪したリンダ・シャーマンの歯科治療記録を照合するとピッタリと一致。
それは失踪したリンダが、すでに死亡していたことを意味していた。
そして、近くにリンダの死の真相を知る人物がいることも…