世界初「脊椎側彎症のクジラ」発見!?重度の奇形で背骨が折れ曲がったまま泳ぐ姿が痛ましい

奇妙な泳ぎ方をしているクジラが目撃されたのは、スペインのバレンシア海岸に位置する都市クリェラの沖合。

体長約16mのナガスクジラは、ちょうど体の真ん中辺りから歪な形に折れ曲がっているのだ。

世界初「脊椎側彎症のクジラ」発見

なぜ、このような姿で泳いでいるのか?最初は網にでも引っかかっているのかと思われたが、専門家の意見は違った。

バレンシア海洋水族館の獣医師と生物学者によれば、このナガスクジラは「脊椎側彎症」を患っているそうだ。

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背骨が曲がったまま泳ぐ脊椎側彎症のクジラ

脊椎側彎症とは、背骨が左右に彎曲してしまう病気。日本人の1〜2%に発症すると言われ、治療によって進行を遅らせることも出来る。

人間と同じように脊椎側彎症を患ったクジラが観測されたのは今回が初。そのためナガスクジラの背骨が曲がってしまった原因が先天的なものなのかどうかも、詳しいことは分かっていない。

世界初「脊椎側彎症のクジラ」発見

ただ、背骨が酷く変形しているので尾ひれも使いづらく、泳ぐのに苦労しているように見える。

Rorqual whale with scoliosis condition spotted off the coast of Spain | USA TODAYRorqual whale with scoliosis condition spotted off the coast of Spain | USA TODAY

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現在、ナガスクジラの個体数は世界で僅か5〜9万頭ほどと言われていて、絶滅危惧種に指定されている。今回発見された脊椎側彎症のナガスクジラには追跡装置の取り付けが検討されたが、まもなくして海の中へ姿を消してしまった。

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