日本では不可能なことでも、中国では金さえあれば実現可能。なのかもしれない…
中国では、超富裕層の上級国民が罪を犯しても、大金を払って代わりに刑務所へ服役してもらう「身代わり懲役」が、たびたび問題になっている…
中国の闇…超上級国民の身代わり懲役
2009年に中国浙江省杭州市で交通事故が発生した。
当時20歳のフー・ビンが車を暴走させて人を跳ね飛ばし、殺害してしまったのだ。
普通の感覚なら、自分が犯した罪の重さと、これから待ってる刑務所生活に絶望してしまいそうだけれど、フー・ビンは違った。
警察が現場に到着するまでの間、彼は車に同乗していた友達とタバコを吸いながら楽しそうに談笑していたのだ。
その後の裁判でフー・ビンに懲役3年の有罪判決が下され、刑務所に行くことになった。
しかし裁判で判決を言い渡されるフー・ビンの画像が公開されると、彼が事故を起こした直後も余裕だった理由が判明した。
事故を起こしたフー・ビンと裁判を受けて刑務所に行った男は、まるで別人だったのだ。
親が超金持ちで権力者のフー・ビンは、最初から「裁判になっても金を払って身代わりを雇えばいい」と考えていたのだ。
これは中国でも多くの人が問題視したけれど、結局、当局が不正を認めることはなく、殺人罪を償ったのは大金を受け取って身代わりになった男。
更に別の事件では、殺人事件で逮捕された中国人女性の容疑者が身代わりを使った疑惑が海外でも報じられた…
海外でも報じられた身代わり懲役問題
2012年に起きた別の事件は、イギリスのBBCでも報じられた。
中国人女性グー・カイライは、イギリス人の男性実業家ネイル・ヘイウッドを殺害した容疑で逮捕され、裁判にかけられることになった。
しかし法廷に現れた女性はグー・カイライとは別人のようだったのだ…
「明らかに太っていて、顔の雰囲気も違う…これはグー・カイライが金を払って雇った身代わりじゃないか!?」
この疑惑は中国のネット上でも大きな騒ぎとなった。しかし身代わり疑惑を中国の主要メディアが報じることはなかった。
このような中国の超富裕層による身代わり懲役は、100年以上前から行われてきたと言われているが、真相が明るみに出ることは…