「登山にチャレンジしたいけどダルいのは嫌っ!!!!!!!」
山頂で清々しい空気を胸いっぱいに吸い込んで達成感に浸るなら、ダルい思いをしながら山道を登らなければなりません。
「別に達成感なんていらないから、チャチャッと登れる山はないの!?」
そんな投げやりな人たちにピッタリの山が中国で話題となっています。
なんでも、その山は「標高60cm」で「見た目は大きめの岩」ほど。それでも山だと認定されているのには驚きの理由があったのです!!!
世界で1番低い「標高60cmの山」
「世界一低い山」と言われる「静山」が存在するのは、中国山東省の寿光市。
コチラが、その静山…
そのビジュアルは「山」と言うよりも「岩」の方がしっくりするほどで、地上から山頂までは僅か60cm。
「よいしょ」と片足を持ち上げるだけで登頂することが出来てしまいます。
そもそも何故、岩のような静山が「山」として認識されているのか?
実は、静山は大部分が地中に埋もれているそうで、見えているのは先端の僅かな部分だけ。
実際には、地中に48m近く埋まっているとも言われています。
地元博物館の元学芸員シェン・ビンハイさんによれば…
「毛沢東の時代に山なのか岩なのかハッキリさせるため、発掘調査を命じられた人物がいたんです。その男は地下数メートまで掘り進めたそうですが、全く終りが見えないためギブアップしたそうです」
その後、1958年に別の人物も発掘調査を行ったそうですが、こちらもギブアップ。
それ以来、静山は「山」として公式に認められているそうでで、現在は行政によって保護されているので、掘り起こしたり近くに建造物を建てたり、むやみに傷つける行為は違法。
中国で人気のB級観光スポット
内心バカにしてる人いるかもしれませんが、静山は寿光市で唯一の山らしく、わざわざ遠方から見物客がやってくるほど人気の観光スポット。
静山の存在は中国国内でも知らない人が多っかたらしく、つい最近、その存在がSNSで話題になると「これが山かよ!?」「登ってみたい!!」と、今年は観光客が殺到しそうな気配。
ちなみに、夏になると、静山の周辺には背の高い作物が生い茂って見つけにくくなるそうです。