2017年4月15日、当時、世界最高齢だったイタリア人のエンマ・モラーノ=マルティヌッツィさんが117歳で、お亡くなりになりました。
1899年11月29日生まれのエンマさんは「世界で最後の1800年代生まれ」とされ、亡くなるまで地球上で最も長寿だと言われていた女性。
しかし、エンマさんの死から約2週間後、2017年4月30日に亡くなったインドネシア人のムバフ・ゴトさんは、なんとこの時146歳だったのです!!
【訃報】非公式の世界最高齢男性死す
にわかには信じられませんが、全くのデタラメではありません。
その証拠に、インドネシア政府が発行したムバフさんの身分証には、生年月日が1870年12月30日生まれと記載されています。
ただ、本当に1870年生まれなのか決定的な証拠に欠けるため、インドネシア政府は認めているものの国際的には世界最高齢に認定されませんでした。
が、ムバフさんは146年という気が遠くなほどの長い人生の中で4回結婚したのですが、全ての奥さんに先立たれてしまい、兄弟や子供たちよりも長生きしてしまいました。
生前に行われた、インタビューでは「願わくば早く死にたいよ…」とこぼすほどで、1992年にはムバフさんが自分で自分のお墓を用意し、いつ訪れるかわからない最後の時に備えていたのでした。
146年間も生きた男性の最期
年老いてもヘビースモーカーで、病気とは無縁だったムバフさんですが、体調を崩して4月12日に入院。
しかし「家に帰る」と言い出し、周りが止めるのを聞かず6日後には退院。
そこからほとんど食事が喉を通らないようになり、最期は自分の意志で水を飲むことも拒否し、4月30日に亡くなったと伝えられています。
146年の人生を終えたムバフさんの葬儀には、多くの親類や地元の人たちが訪れ、25年前に自分で用意したお墓に入ることとなったのでした。
さて、当然気になるのは「ムバフさんの長寿の秘訣」なんですが、生前に意外な答えを残してくれました…
ムバフさんの長寿の秘訣は?
最期にムバフさんが飲み食いすることを拒否した真意や、亡くなる前に何を思っていたのか、確かなことはわかっていません。
ただ、生前のインタビューで長寿の秘訣は何かを聞かれたムバフさんは、こう答えています。
「忍耐だね」
途方もない忍耐の末に、超大往生でお亡くなりになったムバフさんのご冥福をお祈りします。