【お宝】浮気男ピカソが恋人の機嫌をとるため贈った自作の指輪の物語

彼女の機嫌を取るためピカソは…

1935年…

ドラ・マールは映画の現場で写真家として働いていた時に、ピカソと出会い恋に落ちます。

ピカソは1918年にオルガ・コクローバと結婚していましたが1927年には別居。

しかし、1955年にオルガが亡くなるまで二人は法律上、婚姻関係にありました。

つまりピカソとドラは不倫関係。

にも関わらず、二人は長い時間を一緒に過ごし、ドラはピカソの芸術活動を大きく支えるミューズとなります。

ピカソの傑作と言われる「ゲルニカ」の製作時にも彼をサポートし、記録用の写真を撮影したり「泣く女」のモデルにもなっています。

しかし、ある日のこと、ピカソは些細な事でドラを怒らせてしまい、苛立った彼女は指にはめていたリングをセーヌ川に投げ捨ててしまいました。

最愛の人を怒らせてしまったことに罪悪感を覚えたピカソは、彼女の肖像画をあしらったリングを自作して後日プレゼントとして贈ったそうです。

それが、今回オークションに出品されるリングが制作された経緯。

まあ、早い話が「怒った彼女のご機嫌をとろうとプレゼントを贈った」ってことなんですよ。

しかし、さすが天才芸術家が自作したリング。

その後、二人は関係を解消して別々の人生を歩むのですが、ドラはピカソから贈られたリングを決して手放すことなく1997年に89歳で亡くなるまで、生涯大切にしたんですって!!!