「王者栄耀(おうしゃえいよう)/キング・オブ・グローリー」は中国で2億人のユーザーがプレイしていると言われる大人気のオンラインゲーム。
基本は無料で遊ぶことが出来るスマホゲームなので、子供から大人までゲームの世界にどっぷりハマってしまう人が続出。
さらに「キング・オブ・グローリー」を極めたスタープレイヤーも現れ、ゲームの人気は加熱している。
そんな人気ゲームを巡って事件が起きた…
人気実況主の突然死
Photo|sohu.com
「ロンリー・キング」で知られる20歳の男性は、今年の7月以降、毎日のように深夜から朝の9時まで「キング・オブ・グローリー」の実況配信をしていた人気プレイヤー。
彼のSNSは実況を楽しみにしている17万人ものフォロワーがいて、イベントにも出演するほど支持されていた。
しかし…
11月2日に、いつもと同じように深夜から朝まで実況配信したロンリー・キングは、その日を境にオンライン上から姿を消してしまった。
毎日欠かさなかったゲーム実況がプツリと途絶えたことで、17万人のフォロワーはロンリー・キングの身を案じた。
数日後、ロンリー・キングのSNSに新たなメッセージが書き込まれる。
それは彼の親族による訃報の知らせで、最後のゲーム配信を行った後にロンリー・キングは20歳の若さで息を引き取ったとのこと。
死因は明らかにされていないが、毎日の長時間に渡るゲームプレイが引き金となったことは間違いなく、中国の主要メディアもヘッドラインニュースで「若きゲーマーの突然死」を報じた。
そして、オンラインゲーム中毒が社会問題となっている中国では、ロンリー・キングの死を境にゲームを配信している会社に対する風当たりも強くなりつつあるとか…
王者栄耀バッシング
超人気ゲーム「キング・オブ・グローリー」を巡って、長時間プレイの結果、健康被害を訴えるプレイヤーも増え、度々問題になっている。
今年8月には、17歳の学生が40時間連続でゲームをプレイした後に脳卒中を引き起こし、10月には21歳の女性が、毎日の長時間プレイで目に極度のストレスを与え続けた結果、失明してしまったケースが報じられた。
今回は、人気プレイヤーのロンリー・キングが亡くなりメディアが大きく報じたことで、オンラインゲームを手がける企業へ批判が殺到しているとか…
また中国政府も、若い軍の兵士が「キング・オブ・グローリー」に熱中するケースが増えている事に懸念を表明。
「ゲームは常に気を配るように作られているが、兵士の仕事はいつ何が起きるかわからない。緊急の任務でゲームを中断した兵士が心ここにあらずでは、任務に支障が出るだろう」
無料のオンラインゲームが原因で命を落としてしまっては、残された家族も…