金に困って4人殺害
権威ある小説家が逮捕されたニュースは、中国でも大きく報じられた。
そして逮捕後の供述から、犯行時の状況も明らかとなっていった。
1995年11月29日、リュウ・エイヒョウは犯行現場となった旅館に宿泊していた。
当時、リュウは金に困っていたため、身なりの良い宿泊客の持ち物を盗み出して現金に変えようと実行に移した。
しかし盗みの現場を宿泊客に見られてしまったため口封じのために殺害。
さらに騒ぎを聞いてやって来た旅館の主、その妻、孫も次々と殺害した。
ただ4人もの命を奪ったが、この時に得られたのは僅かな現金と時計や指輪だけだったと言う…
逃れられない罪悪感
逮捕後、リュウ・エイヒョウはメディアのインタビューで罪の意識を抱えながら生きてきたことを告白している。
「100回の死に値するほど残酷で悪いことをした。捕まえてもらったことに感謝している」
また、2010年に出版されたリュウ・エイヒョウの小説「罪の秘密」の中には、自分が犯した殺人事件からインスパイアされた表現も盛り込まれていると明かした。
そんな罪を告白したリュウ・エイヒョウは裁判にかけられ…