2018年11月…
コロンビア北部の町パハリトで異変が起きていた。
突然、若者たちが奇行に走る事件が立て続けに発生しているのだ。
スマホアプリで悪霊に感染
橋からの飛び降り自殺、自傷行為、突然の痙攣や失神など、10代の若者たちによる奇妙な事件が、少なくとも14件が発生。
この原因を巡って、町にはこんな噂が流れた…
「スマホアプリWhatsAppを介して悪霊が若者たちの間に広まっている」
WhatsAppとは、日本でお馴染みのLINEと似たメッセージアプリで、世界中に10億人以上のユーザーがいる定番のコミュニケーションツール。
奇行に走った若者たちが全員WhatsAppユーザーだったことから、このような「スマホで悪霊に感染説」が広がったとか。
まるで呪いのビデオで次々と人が死ぬ映画「リング」のような話だが、パハリトの町には信心深いキリスト教徒が多いので、人々は、このような噂を本気で信じている。
悪霊対策で若者の門限を強制
それは市長のイノセンシオ・ペレズ氏も例外ではなく、悪霊による若者の奇行を止めるため、地元警察、弁護士、精神科医を招集して対応策を協議。
その結果、次のような決定を下した。
「17歳未満の若者は午後7時から午前5時までの外出を一切禁止する」
なんと、町の若者たちに門限を強制すると公式発表したのだ。
今後、パハリトの若者は指定時間外で公共の場や商業都市に出入りするのは取り締まりの対象となり、外出する場合には、保護者の同伴が必要。
もし、この決まりを破れば、保護者に多額の罰金が課せられるとか。
「今回の決定に感謝してくれる親もいるが、子供たちからは評判が悪いです。しかし、若者たちが奇行に走るのを阻止すれば、未来を失うこともありません」
世界に広まる自殺ゲーム
市長の英断で騒動が収縮すれば何よりだが、現在、スマホアプリによる若者の自殺、自傷問題は、世界に広がりつつある。
以前に、当サイトで取り上げた「自殺ゲームMOMOで12歳の少女が死亡」の記事では、正にWhatsAppで謎の人物から自殺を強要され、命を落とす若者が世界的に増えていることを紹介した。
皆さんも、不気味なゲームやコミュニティへの誘いを受けても、気軽に参加しない方が身のためだ。