米軍に実在した「幽霊部隊」とは!?ハッタリ作戦で敵国の度肝を抜く

多くの兵士の命を救った幽霊部隊

「第二次世界大戦のゴースト・アーミー」という本の著者リック・ベイアーは、次のように語っています。

「ゴースト・アーミーに課せられたミッションは、ドイツ軍を騙すため大軍のフリをすることでした。そのため部隊は、あらゆるトリックを戦場に持ち込んだのです。敵軍による空からの偵察を騙すため、バルーンの戦車やトラック、大砲を活用したり、戦車やトラックが移動している音を大音量で流すなどのトリックを考案しました」

第2次世界大戦中に敵軍を騙す幽霊部隊が実在した

このゴーストアーミーの奇想天外な戦術のおかげで、戦場のアメリカ人兵士数万人の命が救われたと言われています。

「アメリカ軍はゴースト・アーミーの力で第二次世界大戦に勝利したわけではなく、彼らがいなくても結果は同じだったでしょう。しかし、敵軍を騙すことで、多くのアメリカ人兵士の命が救われたのも事実なのです」

第二次世界大戦が終結した後、ゴースト・アーミーの存在は機密扱いとなり、今でも明かされていない情報が少なくありません。

幽霊部隊から有名アーティストへ

ゴースト・アーミーに所属していた1100名の兵士の中には、終戦後にアートの世界で成功した人物も少なくありません。

写真家のアート・ケイン、画家のエルズワース・ケリー、ファッションデザイナーのビル・ブラス、歌手のアーサー・B・シンガーなどの活躍が知られています。

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