【海外の怖い話短編集】第42話「息子の目」

【海外の怖い話短編集】第42話「息子の目」

海外の怖い話息子の目

私は息子が恐ろしいんです。

自分の息子に対して恐怖心を抱くなんて、父親にあるまじきことで、親子の関係が健全でないことも承知しています。

それでもやはり、息子が怖くて仕方ないんです。

夜中に私がベッドの中で眠りに落ちる寸前になると、小さな足音が寝室の前で止まり、スッとドアが開いて息子が直ぐ側までやって来るのです。

「どうしたんだ?」

息子は何も答えてくれません。

暗闇の中で、じっと私の目の奥を覗き込むように見つめるだけ…

 

その息子の目が、私には恐ろしくて恐ろしくて、さっきまでの眠気は消し飛んで、全身に嫌な汗が滲みます。

ベッド脇のランプを点けようとするとすると、息子は小走りで寝室から出ていきます。

そして、再び私が眠りに落ちる寸前で、足音が寝室の前で停まり、ドアが開くのです。

毎晩のように息子がやって来るようになって、1年になります。

息子がやってくるのは必ず妻が寝ている時だけなので、目撃しているのは私だけ。

妻に相談したのですが、メンタルクリニックへ行くことを勧められ、私の言うことは信じてもらえません。

耳栓をして足音を絶っても、暗闇の中で息子が私の顔をじっと覗き込んでいる気配を無視することは出来ず、寝不足と心労で私の頭は、可怪しくなってしまいそうなんです…

「何か言いたいことがあるなら言ってくれないか…」

 

いつものように息子は私の目を覗き込み、隣では妻が寝息を立てています。

おそらく息子は知っているのでしょう。

駅のホームから突き落としたのが私だと…

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