女性が男性の格好をする「男装」を趣味で楽しんでいる人も多いけれど、止むに止まれぬ事情で30年以上も男装を続けた女性がいる。
彼女が男装を続けた理由は…
男尊女卑の男社会の中で、幼い子供を安全に育て上げるためだった!!!
シングルマザーが男装を決意した理由
インド最南部タミル・ナードゥ州に暮らしていたペシャマルさんは、20歳の時に結婚。しかし、結婚わずか15日後に、夫は心臓発作によって亡くなってしまった。
最愛の人の突然の死に加え、ペシャマルさんは大きな問題を抱えていた。彼女はすでに、亡き夫との子供を妊娠していたのだ。
しばらくしてペシャマルさんは娘を出産。シングルマザーとして生きていくために、建設現場やホテル、飲食店などで働き始めた。
しかし、今から30年以上前のインドの田舎では男尊女卑の考えが色濃く、シングルマザーが働きながら子供を育てていくのは、あまりにも過酷だった。
仕事場では、男性から差別的な言葉を投げかけられ、嫌がらせを受ける毎日。
幼い子供のためとは言え、さすがに心が折れそうになった時、ペシャマルさんは、決意を固めた。
「娘を安全に育てるため、男として生きていこう」