子役キャリアを捨て普通の生活
精神的に疲れ果てていた息子を心配した両親は、家族でロサンゼルスを離れ、故郷のワシントン州ブレマートンへ戻った。
ジョーは普通に高校へ通い、普通の友達達と普通の毎日を楽しんでいた。
この頃、ジョーは両親に「いずれ俳優として復帰したい」と夢を語っていたけれど、カムバックが叶うことはなかった。
元有名子役が謎の失踪事件
2006年1月5日、18歳のジョー・ピッチラーは、いつものように仲の良い友人達と遊んだ後に、行方がわからなくなってしまった。
遊んでいる時は元気でいつも通りだったそうだけれど、その日の夜にジョーは友人の一人に電話をかけている。
酒に酔っていたようで、ひどく落ち込んでいたそうで、しばらくして電話は切れた。これ以降、ジョーの声を聞いた人も姿を見た人もいない。
行方がわからなくなって4日後、彼の乗っていたトヨタのカローラが、海沿いの大きな橋の近くで発見された。
車の中からは「弟にとって、もっと良い兄でいたかった」というメモ書きや、ポエムが発見された。
周辺地域で警察による捜索が行われたけれど他に手がかりは発見されなかった…