カルト宗教団体の集団自殺と妹の失踪に関する恐ろしい真相とは…?

妹のミシェルは、当時ニュースで盛んに報じられていたカルト教団の集団自殺事件で唯一の生存者だった。

急いで病院へ向かい、10年ぶりに再会したミシェルを見て涙がこぼれた。

ひどく痩せこけていて、体のいたる所に痣や傷のあるミシェルは、とても25歳には見えない酷い有様だった。

警察の話によれば、ミシェルは家出するとすぐに、カルト宗教団体の信者として集団生活するようになり、彼女を除く50人ほどの信者たちは、数日前に紙コップで毒入りのワインを飲んで死亡した。

唯一、ミシェルはワインを飲み込まずに吐き出し、現場から逃げ出したところを保護されたそうだった。

しばらくして、病院を退院したミシェルと一緒に暮らすことになった。

[originalsc]

気になったのは、何かを食べる、シャワーを浴びる、トイレに行く…事あるごとにミシェルは私に許可を求めることだった。

10年以上もカルト集団の中で生活していれば無理もないのかもしれないと思い、再びミシェルが普通の社会に馴染めるよう、私は気長に見守るつもりでいた。

突然の再会から3ヶ月が過ぎた頃。

寝ていると、隣の部屋から聞こえてくるミシェルの泣き声で目がさめた。

「何か話したいことがあるなら、何でも言って。私は、ミシェルが自殺を選ばないで生きていたことが嬉しいの」

すすり泣くミシェルは、低く冷たい声でこう言った。

「自殺が怖かったわけじゃないの…私があいつらの飲み物に毒を入れたの。そうでもしないと…私の地獄は終わらなかったから…」

[originalsc]

こんな閲覧注意な怖い話も…

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