失踪から30年後に同じ服装で帰宅
2021年8月29日…それは日曜の夜だった。
30年前からヴァシリー・ゴルゴスの家族が住む家の前に、1台の車が停車。そこから1人の老人が降りてくると、車はすぐに走り去っていった。
この時の様子は、近所の人も数人目撃していたけれど、有り得ない出来事に仰天した。
車から降りてきた老人は、30年前に謎の失踪をとげ、93歳となったたヴァシリー・ゴルゴスだったのだ。
もう亡くなっていると思っていたヴァシリーの家族も言葉を失った。驚くべきことに、ヴァシリーは30年前に失踪した時と同じ服を着ていて、当時のIDカードや、30年前に購入した列車の切符も所持していた。
一体彼は30年間、どこで何をしていたのか?
家族の問いかけに対するヴァシリーの答えは、要領を得ない。
失踪する以前の家族との思い出などは覚えているのに、失踪していた30年間の記憶が抜け落ちているようなのだ。
念の為、医師の診察を受けたけれどヴァシリーはいたって健康で、30年間どこかへ監禁されていたとか、ホームレスになっていた可能性は低い。
ヴァシリー失踪の謎を知る可能性が高いのは、彼を自宅へ車で送り届けた人物。しかし、その現場を目撃した近所の人達も、車のナンバーや、どんな人が運転していたのか、などは誰も覚えていなかった…
その後、ヴァシリーは家族と平和に暮らしているようだけれど、失踪30年の謎は未解決のままとなっている。
ネット上では、ヴァシリー失踪の原因について、いくつかの説が囁かれている…