人間は「笑う」ことで、気分が明るくなり、心の健康が保たれる。
しかし、その笑いが1時間も2時間も、ましてや気を失うまで続いてしまったら大問題だ。
嘘のような話だが、実際に過去、ある地域で笑いが止まらなく奇病が蔓延し、深刻な社会問題となったことがある。
狂ったように笑い続ける少女たち
始まりは1962年1月31日だった…
東アフリカに位置するタンザニアのビクトリア湖近くにあるキリスト教系女学校で、一人の女子生徒が突然、声を上げて笑い出したのだ。
しかも、その女子生徒の笑いは一向に止まらない。学校の教師が注意しても、笑いは収まらない。それどころか、同じように笑い出す生徒も増えていったのだ。
思春期の女の子を「箸が転んでもおかしい年頃」と表現することもあるけれど、このタンザニアのケースにおいて、女子生徒たちは面白い何かをきっかけに笑い始めたわけではない。
ただただ何時間も狂ったように笑い続けるのだ。
一体、少女たちの身に何が起きているのか?