インドのウッタル・プラデーシュ州で警察官をしていたメハルバーン・アリが、遺体となって下水道から発見された。
警官殺しの犯人逮捕のため捜査が始まると、警察の疑いの目は被害者メハルバーンの家族に向けられた。
自宅や事件現場周辺の監視カメラに残されていた映像や、家族の通話履歴を解析していくと、不審な点がいくつも露見したからだ。
実話事件!母と娘が殺し屋に依頼…
事件を担当したサヤール・バザー捜査官は、このようにコメントしている。
「被害者の遺体を発見してから、私達は家族の誰かが事件に関与していると疑いました。遺体が見つかったのは、自宅からわずか250mしか離れていませんでしたからね。それに、家族の通話履歴を調べると、妻のザヒダが1つの番号に何度も連絡していることが明らかになりました」
事件当日、被害者は午後10時に警察署を出て、10時45分に帰宅。
被害者の帰宅直後に、2名の不審な男が被害者宅へ入っていく様子が映像に残されていた。
つまり、被害者メハルバーンの帰宅時刻を家族が殺し屋に知らせ、自宅で殺害。その後、250m離れた下水道に遺体を遺棄したと警察は推測。
映像証拠や通話記録を突きつけられた母と娘は「父の殺害を殺し屋に依頼した」犯行を自供する以外に道はなかった。
報道によれば、殺し屋2人には仕事料として約16万円が支払われたとか…
気になるのは、母と4人の娘が殺し屋に依頼してまで「父にいなくなって欲しかった」動機だが…
自由にデニムを履きたかった
なぜ母と娘は殺し屋に頼ったのか?
逮捕された家族たちの自白によれば、原因は被害者メハルバーンの厳格な性格にあったと言う。
父は家族間に厳しいルールを設けて、妻と娘の行動を厳しく制限していた。
中でも、母と娘を最も苛立たせたのは「デニムの着用禁止」のルールだたっとか。
自分の好きなファッションさえも許されない…たとえ父を殺してでも、自由に生きたい…
また、警察官が亡くなると、遺族には多額の年金が支払われるそうで、例え父がいなくても生きていけるという算段があったようだ。
結局、母と娘は自由な生活どころか刑務所行きに直面。
雇われた殺し屋は、現在も逃亡中…