オランダの警察が、街行く市民に香水のサンプルを配り始めました。
これは、警察が市民のご機嫌取りをしているわけではなく犯罪捜査の一環。
実は、警察がサンプルを配布している香水「XTACY」は、MDMAまたはエクスタシーと呼ばれる合成薬物の香りを再現したもの。
市民にエクスタシーの匂いを覚えてもらって、犯罪捜査に協力してもらおうと言うのです!!!
警察がMDMAエクスタシー香水で麻薬撲滅!?
オランダは世界に先駆けて、大麻をソフトドラッグとして合法化していたことで知られていますが、一方で反社会組織の資金源となり、市民の健康に悪影響を及ぼすハードドラッグ、コカインやヘロイン、MDMA(エクスタシー)などを厳しく取り締まっています。
オランダ警察が問題視しているMDMA(エクスタシー)は、世界の闇市場に出回っているものの大半が、オランダ国内で密造されていると言われています。
オランダ警察は積極的にMDMA(エクスタシー)密造業者の捜査を行ってきたんですが、撲滅には程遠いのが現状。
そこで、新しい捜査のアプローチとして採用したのが、MDMA(エクスタシー)の香りがする香水の配布。
MDMA(エクスタシー)の製造過程で生じる独特の甘い匂いを香水で再現し、それを一般市民に覚えてもらうことで、密造工場から漏れ出てくる匂いにピンときたら、通報してもらう寸歩なのです。
市民の嗅覚でMDMA捜査
「市民の方々にMDMA(エクスタシー)の密造工場を認識してもらうためには匂いが重要です。私達は国民に広く匂いを覚えてもらい、我々が何を探しているのか知ってもらいたいのです」
オランダの検察官アントイネッテ・ドーデンズ氏の言葉通り、すでに国内の警察署にMDMA(エクスタシー)香水が配布され、街中で市民に匂いを嗅いでもらう試みがスタート。
果たして、市民の嗅覚の助けを借りた捜査で、MDMA(エクスタシー)の密造工場の摘発に成功するのでしょうか?