呪術の怖い話⑤「呪いの大乱闘」
2008年のコンゴ民主共和国。
その日、サッカーの試合でローカルチームのニューキとソコザキが対戦していた。
試合展開はニューキの敗戦が濃厚だった。
そこで、ニューキのキーパーは対戦しているソコザキのプレイヤーに向けて呪いをかけるパフォーマンスを始めた。
コンゴでは、現代でも魔術の力を強く信じている人たちがいる。
そのため、ソコザキのプレイヤーたちは「自分たちに呪いがかけられている!!」と激怒し、相手チームのキーパーに飛びかかった。
そこから両チーム入り乱れての大乱闘となり、最終的に事態を重く見た警察が駆けつけ、催涙弾によって乱闘を鎮圧。
しかし、この魔術がきっかけでおこった乱闘によって11人が死亡し多数が負傷した。
呪術の怖い話⑥「呪術師が蔓延させる病気」
2016年のカンボジア。
34歳のチェム・ヤインは、同じ村に住む男たちから逃げていた。
結局、チェムは逃げ切ることが出来ずライフルのAK-47で撃たれて死んでしまう。
なぜチェムは殺されなければならなかったのか?
以前から彼の村の人達は、チェムが魔術使いであると疑い警察に相談していた。
村人の話では、チェムは呪いをかけて村人を病気にし、時には死に至らしめることもあったんだとか…
実際、村人たちは呪術や呪いを本当に信じていて、チェムのことを魔術を操る悪人だと思いこんでいた。
村人の証言を受けて警察はチェムに事情を聞いたが、彼は呪術なんて使ったこともないと事実を否定。
結局、警察は事態を収めることが出来ず、チェムが村に蔓延する病気の原因だと考える人たちは、実力行使で彼を射殺してしまった。