宝くじを当てて大金持ちになることを夢見てるい人も多いでしょうが、大金を手にしたからって、必ずしも幸せになれるわけではないようです。
むしろ、世界には大金が災いして人生のドン底に突き落とされてしまった人も少なくないようです。
こちらで紹介する、宝くじの高額当選にまつわる怖い話は全て実話です…
宝くじの怖い話1「優しさに付け込まれた男」
エイブラハム・シェイクスピアは、困っている人には手を差し伸べる心優しい男だった。
そんな彼は宝くじで3000万ドルに当選し、一括払いで1700万ドルを受け取り「自分は大金を手にしても変わらない」と宣言。
しかし、心優しいエイブラハムの所には人が集まり、口々に自分の苦労話を彼に語って聞かせた。
人を疑わないエイブラハムは、気前よく自称困っている人たちに寄付をし、宝くじで手にした当選金はみるみる減っていった。
ある日、エイブラハムはドリス・ムーアという女性と出会う。
彼女は、エイブラハムの優しさにつけ込んで、資産の管理を申し出て、彼の預金を使い込み始めた。
高級車の購入や旅行で、あっという間に100万ドル以上が溶けていった。
それだけでは終わらず、ドリスはエイブラハムの持つ預金を全て手に入れようと画策して彼を射殺。
遺体を埋めて証拠隠滅を計り、周囲には「エイブラハムは街を出てしまった」と嘘をついた。
ドリスはエイブラハムが生きてるように偽装工作するため、彼の息子にプレゼントを送ったり、母親には声の似た男性を雇い、偽の電話をかけた。
しかし、不審に思ったエイブラハムの家族が警察に相談して身辺を捜査すると、彼の遺体が発見されドリスは逮捕。
強欲なドリス・ムーアには終身刑が宣告された。
宝くじの怖い話2「当選祝いのディナーで…」
宝くじで100万ドルに当選したウルージュ・カーンは、税金を差し引いて42万5000ドルを手にした。
彼は受け取ったお金を自分のビジネスに投資したり、小児病院へ寄付するつもりだった。
小切手を受け取り、記者会見へ出席した後に、ウルージュは妻、娘、義理の父と一緒に外食へ出かけた。
食後に気分が悪くなったウルージュは早めに就寝したが、苦しさで目を覚ますと、倒れてしまう。
すぐに病院へ搬送されたが、ウルージュは翌日に亡くなってしまった。
死因は心臓の血管の異常によるもので、不審な点はないとみなされ解剖は行われなかった。
しかし、ウルージュの兄弟は、あまりにも突然の死に疑問を抱き、検視官に詳細な調査を依頼。
すると、ウルージュの遺体からは毒物のシアン化合物が検出された。
警察は殺人事件として捜査したが、犯人が誰なのか突き止めることは出来なかった…
宝くじの怖い話3「大金は人を変える」
アンドリュー・ホワイテッカーは3億1490万ドルの宝くじに当選。
税金が差し引かれ、一括で1億1340万ドルを受け取りミリオネアとなった。
「自分は神の祝福を受けたのだ」と確信したアンドリューは、慈善事業へ積極的に寄付を行い、自らチャリティ団体を設立。恵まれない人に食料を配給したり、教育を受ける手助けをした。
そんなアンドリューの元には寄付を求める人達が集まった。膨大な数の手紙が届き、その手紙を開封するためだけに3人の人を雇ったほど。
また、直接、彼の家に押しかける人も多く、中には、寄付を断ると自分勝手に怒り出し、彼の家族を脅迫する者もいた。
そのうち、アンドリューは寄付を断った人たちから裁判で訴えられるようになり、何百もの訴訟に対応するため、300万ドル以上の費用を費やした。
徐々にアンドリューはストレスを溜め込み、ギャンブルや女性に依存していく。大金を持ち歩いて女性の気を引こうとするアンドリューは強盗に襲われることもあった。
また、アンドリューは溺愛していた孫娘のブランディに何でも買い与え甘やかした。
15歳の少女に数千ドルのお小遣いを渡し、そのお金に悪い男が群がり、少女はドラッグ中毒になってしまった。
リハビリ施設に入ったが完全に更生させることは出来ず、2年後、ブランデーは行方不明となり、遺体で発見される。
ブランディの死はアンドリューの家族に修復不能な亀裂を入れ、結婚42年目に妻と離婚。
彼は惨めな老後を過ごした…
宝くじの怖い話4「大金に群がる姉妹」
ジェフリー・ダンピアと妻は宝くじで2000万ドルを手にした。
が、夫婦はすぐに離婚し、獲得賞金はそれぞれに分割された。
その後、ジェフリーはクリスタル・ジャクソンという女性と付き合い始め、二人はフロリダに移住。
そこにはクリスタルの二人の姉妹もやってきて、宝くじの当選金で贅沢三昧の生活をおくった。
姉妹に尽くすジェフリーだったが、ある日、ビクトリアに電話で呼び出されると、強面の男が現れ、ピストルを突きつけ金銭を要求した。
ジェフリーは身動きできないよう縛られ、ポケットの中にあった数千ドルを奪われた。
さらに大金を渡すよう要求したカップルは、最終的にビクトリアがジェフリーの頭を撃って殺害してしまった。
ビクトリアと彼氏は逮捕され、終身刑が言い渡された。
宝くじの怖い話5「強欲な若妻」
ブラジル出身のレンヌ・セナは肉屋で働いていたが、糖尿病が悪化して両足を切断することになり、仕事をなくしてしまった。
生活費のために露天商をはじめたが、妻は子供をつれて出ていってしまいドン底に。
そんなレンヌだったが、2005年に宝くじで1680万ドルの大金を手にした。
すると、大金を手にした彼には25歳も歳下のアドリアーナ・アルメイダという彼女ができて、すぐに結婚。
若妻のアドリアーナは財産の管理をするようになり、まさにやりたい放題。
彼女は夫を説得し、遺産の半分をアドリアーナに残すと遺書を書かせ、夫の銀行口座から大金を引き出し、自分の口座に移動させた。
しかし、アドリアーナが勝手に不動産を購入していたことを知ったレンヌは激怒し、妻の浮気も疑い始めた。
レンヌは遺書からアドリアーナの名前を外すと宣告すると、彼女は家出してしまった。
数日後、レンヌが行きつけのバーを訪れると、武装した二人の男が現れ金銭を要求。
手持ちの金を奪うと、レンヌを射殺して逃走した。
警察の捜査で、この殺人はアドリアーナが腹いせに計画していたことが判明し、彼女は逮捕。
懲役20年が宣告された。
宝くじの怖い話6「少女のハニートラップ」
リー・コストは宝くじで25万ドルを手にすると、すぐに仕事を辞めて贅沢な暮らしを始めた。
しかし、彼があぶく銭を手に入れたことは広く知れ渡り、自宅には何度も強盗が押し入り、現金数千ドルや高価なジュエリーが盗まれた。
ある日、リーは美しい10代の少女と出会う。
ディナーを食べた後に二人で自宅へ戻り、ベッドルームでくつろいでいると、そこに3人組の強盗が現れた。
強盗はリーをピストルで殴り、自宅から金品を盗み出すと、最期は彼を射殺してしまった。
少女と3人組の強盗は最初から手を組んでいて、計画的に大金を手にすると、リーのジャガーを盗んで逃走。
しかし、逃走中に警察から止められスピード違反で捕まったことから強盗が明らかになり即逮捕。
少女と強盗3人組には、懲役23年と終身刑が言い渡された。
宝くじの怖い話7「大金を手にして即トラブル」
宝くじで43万ドルを手にしたクレイゴリー・バーチだったが、彼はすぐにトラブルへ巻き込まれた。
携帯電話には、強盗や詐欺を警告するメッセージ次々と寄せられるようになった。
2ヶ月後に、その警告は現実になった。
バーチの自宅のドアがショットガンで吹き飛ばされ、覆面をした男たちが押し入ってきた。
銃を向けられたバーチは、銀行のカードを渡すから命を助けてくれと申し出た。
ズボンを脱いで強盗に渡したが、そこに財布が入っていなかったため、怒った強盗はバーチを射殺。
7人の強盗は後に逮捕された。
宝くじの怖い話8「金に目のくらんだ友人」
マリア・ルー・デブレルとデビッド夫妻は、宝くじで500万ドルを手にすると、20年来の友人ピーター・ケリーを雇って資産運用を任せた。
ピーターは、夫婦の購入するものや支払いに細かく目を光らせ、夫婦の資産を完全にコントロールするようになっていった。
一方、自分の権限で夫妻の銀行口座の大金を使い込んだ。
いちいち金遣いに難癖をつけるピーターにマリアは嫌気が差し、二人の関係は険悪になり、ついには激しい言い争いになった。
激怒したピーターは自分の車からプラスチック製のハンマーを持ってきて、マリアの頭部を何度も殴りつけて殺害。
ピーターは強盗の仕業に偽装して、その場を立ち去った。
その日の内にマリアの遺体は発見され、2週間後にピーターは逮捕されたが「マリアの浪費が激しいので議論になった」と主張し、なんとか責任を逃れようと画策、
しかし裁判では、ピーターが夫妻の資産を食いつぶしていたことが発覚。
その結果、ピーターには懲役13〜18年が言い渡された。
宝くじの怖い話9「強盗を計画したのは…」
フィリピン人のアルトロ・ユーフェミアとレティシア夫妻は、ロトで39万ドルを手にした。
夫妻は10万ドルを現金で受け取り、残りは銀行へ貯金。
大金を手にしたアルトロは毎晩のように友人を誘って飲み歩くようになり、生活は一変。
ある日、妻のレティシアと娘が親戚の家に数日間、泊まりに行った時のこと。
妻のいない自宅でアルトロは飲み会を開催。
友人たちが帰宅すると、自宅に武装した集団が押し入ってきた。
強盗は金品を要求するも、酒の入っていたアルトロは怒り出し、自宅に持っていた拳銃で立ち向かうが、返り討ちにあって射殺されてしまう。
強盗は家にあった大金を見つけ出し、夫妻が買ったばかりの新車を奪って逃走した。
しかし後日、警察は強盗が逃走用に奪った車を発見。
その車は、アルトロを襲った強盗のうちの一人の自宅前に駐車されていたからだ。
最終的に、10名以上が芋づる式に逮捕され、その中には、なんとアルトロの従兄弟も含まれていた。
この強盗を計画したのも被害者アルトロの従兄弟で、以前、「8000ドルほどお金を貸して欲しい」と頼んだのを断られたと逆恨みして、犯行に及んだのだった…
宝くじの怖い話10「最悪の誘拐事件」
1960年、ブラジル人のバジル・ソーンは、現在の価値で150万ドル相当のロトに当選した。
彼と家族は新聞の1面に顔写真が掲載され、住所や当選金額まで広く知れ渡ってしまった。
その記事を読んで誘拐を企てた男の名前はステファン・ブラッドリー。
彼は、バジルの8歳の息子グレイムを誘拐して、身代金を奪おうと計画した。
ある日、グレイムが学校へ向かう途中、ステファンが車でやってきて誘拐し、薬を飲ませて気絶させてしまった。
誘拐事件として警察が捜査を始めると、バジルの自宅に犯人から連絡が入った。
「グレイムはあずかってる。返してほしかったら40万ドルを支払え」
12時間後、再び誘拐犯のステファンから連絡が入る。
「身代金は2つの紙袋に入れ…」
そこで電話は切れてしまった。
この時、誘拐したステファンはパニック状態だった。
グレアムに飲ませた薬の量が多すぎたため、オーバードーズで死んでしまったからだ。
そこから誘拐犯の連絡は途切れてしまい、数日後、警察は人気のない場所で、グレアムの遺体を発見した。
警察は、グレアムの遺体に付着していたピンク色の物質から、犯人の家を特定し、誘拐犯のステファンは逮捕。
終身刑が言い渡された。