宝くじの怖い話9「強盗を計画したのは…」
フィリピン人のアルトロ・ユーフェミアとレティシア夫妻は、ロトで39万ドルを手にした。
夫妻は10万ドルを現金で受け取り、残りは銀行へ貯金。
大金を手にしたアルトロは毎晩のように友人を誘って飲み歩くようになり、生活は一変。
ある日、妻のレティシアと娘が親戚の家に数日間、泊まりに行った時のこと。
妻のいない自宅でアルトロは飲み会を開催。
友人たちが帰宅すると、自宅に武装した集団が押し入ってきた。
強盗は金品を要求するも、酒の入っていたアルトロは怒り出し、自宅に持っていた拳銃で立ち向かうが、返り討ちにあって射殺されてしまう。
強盗は家にあった大金を見つけ出し、夫妻が買ったばかりの新車を奪って逃走した。
しかし後日、警察は強盗が逃走用に奪った車を発見。
その車は、アルトロを襲った強盗のうちの一人の自宅前に駐車されていたからだ。
最終的に、10名以上が芋づる式に逮捕され、その中には、なんとアルトロの従兄弟も含まれていた。
この強盗を計画したのも被害者アルトロの従兄弟で、以前、「8000ドルほどお金を貸して欲しい」と頼んだのを断られたと逆恨みして、犯行に及んだのだった…
宝くじの怖い話10「最悪の誘拐事件」
1960年、ブラジル人のバジル・ソーンは、現在の価値で150万ドル相当のロトに当選した。
彼と家族は新聞の1面に顔写真が掲載され、住所や当選金額まで広く知れ渡ってしまった。
その記事を読んで誘拐を企てた男の名前はステファン・ブラッドリー。
彼は、バジルの8歳の息子グレイムを誘拐して、身代金を奪おうと計画した。
ある日、グレイムが学校へ向かう途中、ステファンが車でやってきて誘拐し、薬を飲ませて気絶させてしまった。
誘拐事件として警察が捜査を始めると、バジルの自宅に犯人から連絡が入った。
「グレイムはあずかってる。返してほしかったら40万ドルを支払え」
12時間後、再び誘拐犯のステファンから連絡が入る。
「身代金は2つの紙袋に入れ…」
そこで電話は切れてしまった。
この時、誘拐したステファンはパニック状態だった。
グレアムに飲ませた薬の量が多すぎたため、オーバードーズで死んでしまったからだ。
そこから誘拐犯の連絡は途切れてしまい、数日後、警察は人気のない場所で、グレアムの遺体を発見した。
警察は、グレアムの遺体に付着していたピンク色の物質から、犯人の家を特定し、誘拐犯のステファンは逮捕。
終身刑が言い渡された。