山の怖い話5「未解決ディアトロフ峠事件」
1959年2月…
旧ソ連のウラル山脈北部で、トレッキングに出かけていた大学生の男女9人の行方がわからなくなり、軍と警察によって大規模な捜索が行われた。
大学生とは言え、リーダーのイーゴリ・ディアトロフをはじめ、グループのメンバーは登山の豊富な経験と知識を持つメンバーばかりだった。
捜索開始から7日後、ボロボロになったテントの周辺で、行方不明になっていた学生9名の遺体が発見された。
極寒の雪山は気温がマイナス30℃に達するほどだったにも関わらず、テントは内側から引き裂かれ、学生たちは薄着のまま裸足で外に飛び出した状態で、息絶えていたのだ。
争った形跡は見られなかったが、2名が頭蓋骨を骨折、2名が肋骨を骨折、残りは低体温症が死因だった。
最も波紋を呼んだのは、学生たちの着ていた衣服から異常な数値の放射性物質が検出されたことだ。
果たして、極寒の雪山で9名の大学生たちの身に何が起きたのか?
生存者がいないため、様々な憶測が語られてきた。
「刑務所から逃走した脱獄囚が犯人…?」
「イエティなど未確認生物との遭遇」
「秘密裏に行われていた核実験の被害」
「宇宙人の関与」
つい最近、ロシアで未解決となっていたディアトロフ峠事件の捜査が再開された報じられていたが、果たして真相は明らかになるのか?