1月4日 血溜まりに横たわる男
朝、ホテルの受付が1046号室へ内線電話をかけると、受話器が外れていることに気付いた。
スタッフが部屋へ確認しに行くと「部屋に入ってきて明かりをつけてくれ」と頼まれたが、ドアはロックされていた。
スタッフはノックを続けたが、その後は返答がないので「受話器をもとに戻してください」と声をかけ引き返した。
しかし、その後も受話器は外れたままだったので、別のスタッフが1046号室の鍵を開けて中に入ると、そこには床に寝転がるオーウェンの姿があった。
スタッフは彼が泥酔しているのだと思い受話器をもとに戻して、すぐに部屋を出た。
ところが1時間後、またもオーウェンの部屋の受話器が外れていることにスタッフが気付いた。
再び1046号室へ向かうと、ドアには「入室禁止」の札がかけられている。
ノックするが返事はなく、中へ入ると壁やベッドには血が飛び散りその中にオーウェンが横たわっていた。
数分後に警察官がホテルへ到着した時、オーウェンはかろうじて息をしているものの瀕死の状態だった。
誰かから暴行を受けていたのは明らか。
しかし誰にやられたのか尋ねられたオーウェンは「誰でもない、自分で浴槽にぶつかっただけだ」とだけ答え病院へ搬送された。
その後、オーウェンは病院へ搬送されたけれど、間もなく息を引き取ってしまった。
警察はホテルの一室で何が起こったのか、殺人事件として捜査を開始。
調べてみると、不可解な謎がいくつも浮かび上がり捜査は難航していく…