2012年6月、アメリカのフロリダ州でオカルトに関連した恐ろしい事件が起きた。
夫との離婚をきっかけに言動の可怪しくなった女性教師が、教え子たちを悪魔払いの儀式に巻き込んでしまい…
離婚で狂った女教師の悪魔祓い事件
35歳のダニエル・ハーキンスは、教育熱心で心優しく、生徒からの信頼も厚い教師だった。
しかし、夫との離婚話が拗れて、裁判で幼い二人の子供の親権を争い始めると、優しかったはずの先生は、徐々に可怪しくなっていった…
ダニエル先生は、急に宗教へのめり込むようになり、特に天使と悪魔の存在に執着するようになった。
近所に住んでいた友人は、次のように証言している。
「離婚が決まって私の家へやってきた彼女は、私の肩を抱いて泣いていました、そして別れ際に『あなたの肩に悪魔は憑いていないわ』って言ったんです…」
この時、友人はダニエル先生の発言を、それほど深刻にはとらえていなかった。けれど、彼女の中で、悪魔の存在は抑えきれないほど大きくなってしまい、ついに事件が起きた…
女性教師の悪魔祓い事件
2012年6月9日…
この日、ダニエル先生は16〜17歳の生徒7人に声をかけ「焚き火をするから放課後に公園へ集合するように」と伝えた。
生徒たちはキャンプファイヤーのようなイベントでもやるのかと思い、夕暮れ時の公園に集合。しかし、焚き火を前にしたダニエル先生は明らかに様子が可怪しかった。
「お前たちには悪魔が取り憑いている!これから悪魔祓いを始める!」
学校では見せたことがない先生の異常な迫力に、生徒たちは恐怖した。しかし、その鬼気迫る姿に、7人の生徒は逃げ出すことが出来なかった。
「焚き火を囲んで踊りなさい!」
言われるがまま、呪文のようなものを唱えながら生徒たちがしばらく踊ると、ダニエル先生の要求はエスカレートした。
「取り憑いた悪魔を払うために、お互いに傷つけ合いなさい」
当然、生徒たちは「そんな事できない」と拒否すると、ダニエル先生は激怒。次々と生徒を捕まえると、割れた瓶で腕を傷つけ、焚き火で熱した鍵を傷口に押し付けた。
彼女の考えでは、傷口から悪魔を出して、そこに鍵をかけて再び悪魔が入ってこないようにするつもりだったらしい…
後日、この悪魔払いの儀式は事件となり警察も動くことになる…
狂った女教師を逮捕…口を閉ざす生徒たち
悪夢の焚き火から数日後、儀式に参加していなかった生徒からの告発を受けて、ダニエル先生は警察に逮捕された。
腕や首を傷つけられ、焼かれた7人の生徒は、一様に口を閉ざしていたため、事件の発覚と逮捕が遅れたのだ。
ダニエル先生は児童虐待の罪で逮捕され、裁判にかけられたけれど、当事者の生徒たちが証言を拒んでいたため、不明な点も多い。もしかすると、もっと恐ろしい何かを生徒たちに強要していたのではないかとも言われている。
結果として、ダニエル先生に下された判決は、懲役わずか6ヶ月。その後すぐに釈放された…