2023年5月22日…アメリカのインディアナ州リッチモンドにあるウェイン歴史博物館の裏口に、奇妙な木箱が置き去りにされているのを、出勤した職員が発見した。
誰が置いていったのか、木箱には名前や連絡先などの情報はない。ただ、添付されたメモには次のように書かれていた。
「これはリッチモンドのネズミ少年です。かつて病院の地下から発見されたもので、あるサーカス団員が所有していたものを私の祖父が譲り受けた」
博物館の収蔵品を管理しているケリー・ジョージさんが意を決して木箱を開けると…
中からは、まさにネズミと人間を掛け合わせた不気味なミイラのようなものが出てきたのだ!!!
謎の「ネズミ少年ミイラ」が博物館に置き去り
全身真っ黒で鋭い牙と爪を持ち、所々に体毛も残るミイラのようなネズミ少年…ミッキーマウスのような可愛らしさは欠片もなく非常に禍々しい…
これは何か未確認生物やミュータントの成れの果てなのか…?
謎の人物が置き去りにした箱の中から、こんなのが出てきたら腰を抜かしてしまいそうだけれど、木箱を開けたケリー・ジョージさんは次のようにコメント。
「最初にメモを読んでいたので心の準備は出来ていました。中には2019年の新聞と一緒に入っていて、ひと目見て惚れ惚れしました。職員一同大笑いです。かつて見世物として展示するために製作されたものでしょう」
未知の生物のミイラではなく、完全に作り物と断言。詳しく調査したわけではないけれど、石膏や粘土のボディに動物の爪や体毛を貼り付けて1900年代初頭に製作されたものではないかとのこと。
今年2月に科学的な調査によって「人の手によって作られた」ことが明らかになった、岡山県の寺が所蔵する人魚のミイラのような感じかもしれない。
ネズミ少年が意外な人気
「市民から工芸品を寄付してもらうことは珍しくありませんが、署名してもらわないとコレクションに加えることは出来ません。感謝の気持を伝えるためにも。寄贈してくれた方に名乗り出てほしいと考えています」
謎の人物が博物館に寄贈したネズミ少年は、ニュースでも取り上げられ大きな話題となっている。
「リッチモンドのネズミ少年は大きな話題になっているので、展示を計画しています。ネズミ少年Tシャツを販売して、管理費用の足しにしたいと考えています」