これは2014年12月12日に発生した未解決殺人事件…
アメリカのペンシルベニア州に広がる農村地帯でのこと。
学校帰りの少年がスクールバスを降りて、自宅へ向かう林道を歩いていると何かにつまずいた。
それは、無造作に転がる年老いた女性の頭部だった…
未解決事件「遺体の眼球に赤いスーパーボール」
推定で60歳前後の女性の頭部は、死後数週間ほど経過していたものの、まだ肌も滑らかでグレーの髪の毛も整えられていた。
頭部は、女性の死後に切り取られたことが明らかになったので、おそらく何者かが丁寧にケアした後に、雑に捨てられたとみられる。
そして最も不気味なのは、女性の頭部からは両目の眼球が取り除かれ、代わりに子供が遊ぶオモチャの赤いスーパーボールが詰め込まれていたこと…
埋葬するまでに遺体の腐食を防ぐために、両目を摘出する処置が行われることもあるが、遺体の処理を専門にしている人ならば、スーパーボールを詰めるような事はしない。
事件は大きな関心を集め、FBIや法医学の専門家などが捜査に全面協力したのだが…
身元不明遺体と気味の悪い推理
行方不明者の中に該当する人物はいないか?
地元の墓は荒らされていないか?
病院から遺体が持ち出されていないか?
DNAのデータベースに一致する人物は登録されていないか?
あらゆる可能性を検証したが、女性の身元は手掛かりすらヒットしなかった。
分かったことと言えば、生前に女性が心臓病を患っている可能性が高いことや、80〜90年代に歯科治療を受けていたこと。
そして頭部の切断面や眼球の摘出跡から、解剖学の知識のある人物が事件に関わっている可能性が高いこと。
一体、誰が何のために、年老いた女性の頭部を切断して遺棄したのか…?
大規模な捜査から数年が経過したけれど、今でも女性が何者なのか明らかになっていない。
この未解決事件について、ネット上では気味の悪い憶測が多く書き込まれている。
「女性は臓器売買を行うグループに拉致され、金になる部分は全て摘出され、価値のない頭部だけが捨てられた…」
「カルト宗教団体に所属していた女性は、儀式によって頭部が切り取られ、身体は今でも、どこかに安置されている…」