これはアメリカで本当に起きた、恐ろしいストーカー事件の一部始終。あまりに理不尽で気味の悪い未解決事件だ…
2014年6月…
ロバート・ハーゲン氏は広い自宅で子供を育てるため、テキサス州ウエストフィールドに130万ドルの豪邸を購入した。
大きなベッドルームが6部屋もあり、周辺の町並みも素晴らしく、家族にとって素晴らしい生活が幕を開ける…
はずだった…
未解決ストーカー事件「ウォッチャー」からの手紙
新居に引っ越し、10万ドルの費用をかけて改装工事を始めた矢先、ハーゲン一家の元には「ウォッチャー」を名乗る謎の人物から気味の悪い手紙が届き始めたからだ。
「誰かが引っ越してくるのを待っていました。私はいつも見守っています」
「あなたの名前を知ることが出来て嬉しく思います」
「私のもとに若い血を届けに来てくれて、ありがとうございます」
「子どもたちの名前がわかったら、子どもたちを私のもとに招待しようと考えています」
「若い血は地下室で遊んでくるだろうか?」
「通りに面したベッドルームは誰の部屋かな?それが分かれば、私の計画は更に素晴らしくなるでしょう」
「壁に何かあるのを、まだ見つけてないんですか?」
「私は今、監視しながら待っています。若い血が私のものになる日を夢見て」
もちろん、引っ越してきたばかりの家族には、手紙の差出人に関して心当たりがない。
ハーゲン氏が警察に通報し、謎のストーカー「ウォッチャー」騒動をテレビメディアも報道。事態は大きくなり、市長が「全力を上げて捜査に取り組む」と声明を発表。
おそらく犯人は同じテキサス州ウエストフィールドに住む誰かだと思われる。
しかし、警察の懸命な捜査でも犯人の身元特定につながるような証拠はおろか、容疑者さえも浮かんでは来なかった…
ストーカーが原因で新居を売却…
その後も、他人が知りえないようなプライベートな内容の書かれた手紙が届き、引っ越しから1年後にハーゲン一家は夢の新居を売却することにした…
しかし、すでに「ウォッチャー」の噂は広まっていたため買い手がつかず、ロバート・ハーゲン氏は以前の家の所有者ジョン・ウッズ氏と妻を訴えた。
ウッズ夫妻が悪質ストーカー「ウォッチャー」の存在を知りながら、黙ってハーゲン一家に売却した可能性があったからだ。
ウッズ夫妻は「ウォッチャー」に関する情報を隠して売却したことを否定し、逆に名誉毀損でハーゲン氏を訴える泥沼の展開に…
その後、現在に至るまで謎だらけのストーカー事件は未解決のまま…