8歳の少年が毒蜘蛛クロゴケグモに噛まれて病院へ担ぎ込まれた。
幸い命に別状はなかったけれど、少年に話を聞くとクロゴケグモには偶然噛まれたのではなく、少年がわざと噛ませたことが判明。
何故そんな危険なことをしたのか理由を尋ねると…
「大好きなスパイダーマンになりたかった…」
毒蜘蛛に噛まれればスパイダーマンになれる!?
南米ボリビアのビチュロマに住む8歳の少年は、自宅近くの川で遊んでいた。
河原の大きな石をひっくり返してみると、少年は1匹のクモを発見。黒くて赤い模様をしたクモを見た少年は閃いた。
「クモに噛まれればスパイダーマンになれる」
「スパイダーマン」の主人公ピーター・ベンジャミン・パーカーが、見学で訪れていた研究所で、放射能を浴びたクモに噛まれ超能力に目覚めるのは有名な話。
実際にはありえない話だけれど、スパイダーマンに夢中な8歳少年は、夢が叶うことを信じてクモを手の甲に乗せた。
クロゴケグモに噛まれた少年の体調が急変
念願叶って手の甲をクモに噛まれた少年は自宅へ戻った。すると間もなくして少年の体調が急変。
激しい痛み、そして筋肉の痙攣…心配する母親から「何かあった?」と尋ねられても少年は黙秘。しかし一向に治まらない激痛に耐えかねた少年は「蜘蛛に噛まれた」と自白。
すぐに少年は病院へ担ぎ込まれ、診察した医師が噛まれたのはクロゴケグモだと特定。
北米原産のクロゴケグモは真っ黒の体に砂時計のような赤い模様が特徴。死に至る可能性は低いものの、危険な神経毒を持っていて、噛まれると全身の痛み、筋肉の痙攣、発汗、幻覚症状などを引き起こす。
少年の動機に大人たちが仰天
適切な治療を受けたことで、やがて少年の健康状態は回復。
「どうしてクモに噛まれたの?」
医師からの質問に対する少年のアンサーに大人たちは驚いた。
「クモに噛まれればスパイダーマンになれると思ったから」
母親も、少年がスパイダーマンに夢中なのは把握していたけれど、「まさか、わざと毒蜘蛛に噛まれてまでスパイダーマンになろうとするなんて思いもよらなかった」とコメント。