怖い都市伝説9「表情の無い女」
1972年6月、アメリカのロサンゼルスにある病院に、一人の女がやって来た。
その姿は明らかに異常で、彼女を見た人達は例外なく凍りついた。
血で染まった白いガウン姿。にも関わらず同じ人間とは思えないほど無表情で、まるでマネキンのような顔をしていた。
恐怖で震える受付のスタッフが「どうかしましたか?」と尋ねると、女は表情を変えず口の中から肉のようなものをつまみ出して投げ捨てると、そのまま倒れてしまった。
病室へ運び込まれベッドへ寝かされる間も女は苦しむわけでも痛がるわけでもなく、スタッフの問いかけにも反応を示さなかった。
とにかく警察が到着するまで女をベッドへ拘束しておくことになった。
ベルトで身動きがとれないよう縛り付け、看護師が女性の腕に鎮静剤の注射を打とうとした時。
女は無表情のまま凄まじい力で暴れだした。
拘束ベルトを振りほどき、抑え込もうとした男性医師に向かって大きく口を開けると、そのまま首筋に噛み付いた。
床に倒れ込んだ医師に顔を近づけると女はこう言った。
「私は…神だ…」
女は警備の男性スタッフにも次々と襲いかかり病院から逃亡してしまったが、その後どうなったのかは誰も知らない…
※こちらは再現動画…
怖い都市伝説10「ギリシャ兵の復讐」
第二次世界大戦で徴兵されていた、あるギリシャ兵は、終戦後にフィアンセの待つ家に向かっていた。
しかし途中で、彼は政治信条の異なる敵対していたギリシャ兵の集団によって拉致されてしまう。
そこからは毎日のように拷問を受ける地獄のような日々が続き、ついに男はフィアンセと再開することなく死亡してしまった。
その後、この世に未練を残して死んだギリシャ兵の幽霊が現れるようになった。
美しい女性の前に現れた男の幽霊は、彼女たちを誘惑して、妊娠、出産させた。
そして、赤ちゃんが生まれてから5週間後に男は置き手紙を残して姿を消す。
そこには、こう書かれていた。
「生まれた子供には、自分を殺した男たちへ復讐して欲しい」