宇宙人による地球人の誘拐、連れ去り事件、いわゆる「アブダクション」の噂は、誰もが聞いたことあるはず。
そもそも、UFOや宇宙人の存在を信じるかどうかで、アブダクションについても意見が大きく分かれる。
が、かつてカナダで発生したUFOとの関連が色濃い失踪事件は、今でも未解決のまま謎に包まれている。
裏庭にUFOを自作した男
今から30年以上前の話。
カナダ南西部のブリティッシュコロンビア州に位置するバンクーバー島に。グレンジャー・テイラーという男がいた。
グレンジャーは、今で言う「コミュ障」で、周囲に馴染めず高校をドロップアウト。しかし、メカニックの才能に長けていて、14歳で自動車を組み立ててしまうほどだった。
その才能を活かし、自宅で両親と同居しつつ、グレンジャーは自作の機械を製作したり、家電製品の修理を請け負うようになった。
しかし、両親が気がかりだったのは、グレンジャーの奇妙な発言が徐々に増えていったこと。
「僕のところに宇宙人が絶え間なくコンタクトしてくるんだ」
「彼らは僕を別の惑星に連れて行ってくれると約束してくれたよ」
さらに、グレンジャーは自宅の裏庭に、まるでUFOのような別宅を自作し、そこに家具やテレビを持ち込んでくつろいだ。
Photo|creepybasement.com
本当にグレンジャーは宇宙人と交信していたのか?
それとも、ただの誇大妄想か?
今となっては確かめる術もない。
グレンジャー・テイラーは32歳の時に忽然と姿を消してしまったからだ…