これは本当にあったストーカーに関する恐怖の未解決事件…
1980年…カリフォルニア州に住む32歳のシングルマザー、ドロシー・スコットはストーカーの影に怯えていた。
素性の分からない男性が何度も職場に電話をかけてきて、一方的に「自分がどれほど愛しているか」「いつも行動を監視している」と自分勝手な思いを伝えるのだ。
4歳の息子を守るためにも、ドロシーは空手を習い拳銃を購入したのだが…
怖い未解決事件「匿名ストーカーの恐怖」
1980年5月28日の夜。
この時、ドロシーは蜘蛛に噛まれた会社の同僚に付き添って、病院を訪れていた。
同僚が診察を終えて薬を貰っている間に、ドロシーは一人で駐車場へ車をとりに出かけた。
しかし…
その直後、同僚はドロシーの車が猛スピードで駐車場から走り去るのを目撃する。
すでに辺りは暗かったが、車はライトをつけていなかった。そのため、誰が運転しているのか確認できなかったそうだ。
数時間後、病院から15kmほど離れた路地で、炎上しているドロシーの車が発見された。が、そこに彼女の姿はなく一切の行方がわからなくなってしまった。
そしてドロシーの謎の失踪から1週間後、正体不明の男性から1本の電話が…
「ドロシーはいますか?」
ドロシーが失踪して1週間後、彼女の母親のもとに不審な男から1本の電話がかかってきた。
「あなたはドロシー・スコットの家族ですか?」
「そうです」
「彼女は私と一緒にいます」
それだけ伝えると、電話は一方的に切られてしまう。
その後、同じ正体不明の男からの電話が決まって毎週水曜日、母親が在宅している時にかかってきた。
警察も逆探知を試みたが、通話時間が短く失敗に終わる…
1980年6月、地元の新聞社に匿名の男性から電話があり、一般に公開されていないドロシー失踪事件の情報を明かした上で「私はドロシー・スコットを殺しました。彼女は私の最愛の女性でした」と告白した。
全く姿を見せない謎の男に繋がる手掛かりもなく、ドロシー失踪事件の捜査は暗礁に乗り上げたが、それから4年後…
1984年8月に、雑木林から白骨化した遺体の一部が発見された。
所持品などから、遺体は失踪中のドロシー・スコットだと特定されたが、犯人特定に繋がるような手がかりはなく、他殺なのか自然死だったのか、ドロシーの死因さえ判別することは出来なかった。
その1週間後、再びドロシーの母親が暮らす家の電話が鳴った。
「ドロシーはいますか?」