未解決失踪事件3「嵐の中に消えた9歳の少女」
2000年2月14日の早朝3時頃、ノースカロライナに住んでいた9歳のアーシャ・デグリーが姿を消した。
その日は嵐のように激しい雨と風が吹いていたにも関わらず、アーシャはバックに身の回りのものをつめて、家族に何も告げずに家を出ていったのだ。
同時刻、大雨のハイウェイ沿いで一人歩いている少女の姿を、何人かのドライバーが目撃している。
アーシャが住んでいた自宅から2kmほどの地点で少女を目撃したドライバーは気がかりになってUターンしたが、彼女は道路沿いから外れて木の生い茂る側道の方へ逃げてしまったと言う。
その日の午前中に娘の失踪に気付いた両親の通報で、警察による大規模な捜索が始まった。
もともとアーシャは内気で、嵐や暗がりを怖がるような少女。親の決めたルールに素直に従う性格だったため、突然家出をするなんて両親には全く心当たりがなかった。
彼女の意思で家出したのか?
誰かにそそのかされたのか?
9歳の少女の失踪はメディアでも大々的に取り上げられ情報提供も求めたが、失踪以来アーシャの姿を見た人は誰もいない。
失踪から1年半後、彼女が自宅を出る時に持っていたバックが、ハイウェイ沿いの建築現場の地中から発見された。
それはアーシャが自分で埋めたのか、それとも他の誰かが埋めたのか…?