未解決失踪事件4「大胆な誘拐犯」
1990年10月12日…
マリア・マルチネスは、地元アリゾナ州のローカルラジオ番組に電話出演して、自身のベビーシッターの仕事をPRした。
放送から間もなく、ラジオ局に「明日、彼女へ仕事を頼みたい」と男性から連絡が入り、マリアはオファーを快諾した。
翌日、電話で仕事を依頼してきた男性がマリアの自宅へ車で迎えにやってきた。
それから数分後、マリアの両親の元に電話がかかってきた。
「助けに来て!!誘拐されてしまったの!!!」
マリアからの助けを求める電話は、場所や状況を伝える前に切れてしまった。
それ以来、マリアの姿を見た人は誰もいない。
警察による大規模な捜査が行われたが、大胆にもラジオ局へ電話をかけてきた誘拐犯の男が誰だったのか、その手がかりさえ掴めなかった。
未解決失踪事件5「姿を消した発明王」
19世紀のフランスで最も影響力のある人物として、認知されていた発明家ルイ・ル・プランス。
単レンズカメラを使った世界初の動画撮影を成功させた人物で、類稀なる知識と才能の持ち主だった。
が、ある日ル・プランスは、まるでミステリー映画のような謎を残して姿を消してしまう。
1890年9月16日
ル・プランスは旅行先のアメリカから当時住んでいたイギリスへ帰国する途中、フランスに立ち寄って友人や家族に会いに行く予定だった。
そのためル・プランスはパリに向かう列車へ乗車。
しかし列車がパリへ到着し友人たちが出迎えに訪れていたが、ル・プランスは一向に姿を表さない…
乗車していたはずの列車内を隈なく探してもル・プランスの姿はなく、まるで煙のように消えてしまった。
彼が乗っていた個室の窓はロックされていたので、そこから外に出た可能性は低く、周りの乗客で不審な出来事に気付いたのは一人もいなかった。
一体、天才発明家の身に何が起こったのか?
ル・プランスの失踪には様々な憶測や陰謀論が語られている。
この時、ル・プランスは金銭トラブルを抱えていたため、何らかのトリックを使って自殺をしたのではないか?
ル・プランスはカメラの特許を巡ってアメリカのエジソンと揉めていたため、暗殺されたのではないか?
金銭問題に家族を巻き込まないため、自ら姿を消したのではないか?
その後、ル・プランスは1897年に死亡認定されたが、その失踪劇は未解決のまま…