未解決失踪事件8「消えたシルク王」
1967年5月26日。
かつてCIAの前身となるOSSに在籍していたジム・トンプソンは、タイでハイキングに出かけ、そのまま姿を消してしまった。
当時、ジムはタイに移住してシルク工場の経営して成功を収め「シルク王」とまで称されていた。
ジムは軍隊で特殊訓練を受けたサバイバリストで、普通の人が音を上げるような厳しい環境も乗り越えるスキルを持っていた。
そんな彼は、どこに姿を消したのか?
失踪当日は、彼はそれほど長距離のハイキングを予定していなかったようで、自宅からは薬やタバコなども持たずに出かけていたことが明らかとなり、遠出して道に迷ったという可能性は低い。
事件の仮説として根強いのは、ジムが身代金目当てで誘拐されたという説、失踪したと見せかけて、ジムは身分を隠して裏世界の住人になったという陰謀論…
だが、恐らく真相が明らかになることはない。
未解決失踪事件9「空に消えた兵士」
1942年の夏…
アメリカのサンフランシスコ郊外に位置する小さな町で事件が起きた。
上空から飛行船がゆっくりと降下してきて、送電線に絡まってしまったのだ。
この影響で、周辺地域への電力の供給が止まってしまい大きな被害をもたらしたが、町の住民たちは飛行船に乗っている人達を助け出そうと救出を急いだ。
やっと送電線に絡まっていた飛行船を地上に降ろし船室を確認したのだが、不思議なことに、そこには誰も乗っていなかった…
内部に目立った乱れはなく、ラジオやエンジンは正常に作動。
更に、パラシュートも救命艇も残されていたので、乗組員が上空の飛行船から消えた方法や理由は誰も説明することが出来なかった。
問題の飛行船はアメリカ海軍が所有していたもので、その日の朝、アーネスト・コディ中尉とチャールズ・アダムス少尉が乗り込んで、基地を出発したはずだった…
飛行船は修理され、そこから40年間使用されたが、消えた二人の兵士は二度と戻らなかった。
こんな本当にあった恐ろしい事件も…


