【厳選】意味がわかると怖くない話まとめ…結末知っても怒らないでね

悪臭

獣人間

仕事帰りに職場の同僚たちとお酒を飲みに行った女性は、ついつい飲みすぎてしまい、まっすぐに歩けないほど酔っ払っていました。

なんとか自宅アパートに辿り着き、フラフラになりながら階段を登って部屋のドアの鍵を開けようとしたのですが、おかしなことに鍵が空いていたのです。

「急いで出勤したから、締め忘れたのかな…」

酩酊状態で深く考えるのも面倒くさかった彼女は、ドアを開けてベッドへ向かおうとしたのですが、すぐに異変に気が付きました。

彼女の部屋の雰囲気とは全く違うのです。

それどころか、室内には獣のような悪臭が充満しているのです。

そこで彼女は自分の部屋を間違えてしまったことに気付いたのですが、同時に、奥の部屋でブクブクに太った男が、こちらに背を向けてソファーに座り、グチャグチャと音をたてながら何かを食べているのに気付いたんです…

「やばい…早くここから逃げないと」

耐え難い悪臭で嘔吐しそうなのを必死にこらえ、ドアノブを回そうとした時…

「そこにいるのは誰だ!!!!!」

彼女の方を振り向いた男は、獲物を貪る狼のように真っ赤な口元を大きく開け、睨みつけました。

あまりの恐怖に女性は悲鳴を上げながら、男の部屋を飛び出していったのですが…

太った男は全く状況を理解できませんでしたが、再びソファーに座り直し、ビールを一口飲んで、デリバリーピザを頬張りました。

「くそ…どうせ頭のおかしなベジタリアンだろ…」